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アドラー心理学

アドラー心理学式子育て「パセージ」0~3歳児に合わせた接し方とは?

アドラー心理学に基づいた子育て方法「パセージ」
パセージでは子どもを褒めたり叱ったりせずに、対等な関係を保つこと
子どもが勇気を持って行動できるようになることを支援していく方法をとっています。

アドラー心理学で子育てに! 1番役立つ勇気づけの法則とは⁉︎子育てをする上で「褒める教育」と「叱る教育」の2つは昔から良く知られています。 現代はよく推奨されている 「褒める教育」をするとわが...

「横の関係と言ってもうちの子はまだ小さいし・・」
と思ったあなた!パセージは言葉が出るようになったこどもを対象に考案されているので、2語文が出るようになる3歳前後からが目安です。

今回は0~3歳の子どもをテーマに発達段階と、成長に寄り添った接し方のコツをご紹介します♪

目次

2語文が話せるようになるまで【~3歳ころまで】

2語文とはその名の通り、意味のある単語を2つ使う文です。
「ジュース 飲む」とか「お風呂 イヤ~!」とかですね!

目安は3歳としていますが、成長のスピードはかなり個人差があるので、大幅に遅れたりしていなければ特に心配する必要はありません。

この時期の子は、まだまだ言葉はつたないですが、まわりの事に対してとっても興味津々!大人の話す言葉もちゃんと興味を持って聞いているんです。
ただ、言葉にして言えないだけ!
そして長い間覚えていられないというのも特徴のひとつです。
何度言っても言う通りにできないのは、どうしようもないことで、あなたの伝え方が悪いとか、子どもが悪いということではないんです。

子どもが何回忘れても叱ることはせずに、何回でも教えることが大切です。
少しずつ、子ども自身のペースで覚えて成長していきます♪

合わせて知りたいエリクソンの発達段階

えっ、また外国の学者でてきた!!
大丈夫です、簡単に解説します!
エリクソンもアドラーと同じく心理学者で、人間の一生を8つの段階に分け、心理的課題と危機・課題達成時に獲得できる要素を分類しています。
保育士さんになる人達にも学ばれている学問で、子どもが何故そんな行動をするのか?を知る手助けになりますよ。

幼児前期に直面する心理社会的危機「自主性対羞恥心」

幼児期前期(1歳半~3歳)この時期は歩きだしたり言葉が話せるようになったりと、1人で出来ることが増えていきますよね。トイレや着替えも子ども自身に任せながらも必要な時に手伝ってあげることで、自身がついて、意欲を獲得します。

でもここで過保護になんでもしてあげたり、何かに挑戦して失敗した子を叱るとどうなるでしょうか??自主性がくじかれて、「失敗で怒られて恥ずかしい・・」と思うかもしれません。そうすると新しい事に挑戦しようという意欲は生まれにくくなります。

逆に、親が子どもに先回りして何でもしてあげてしまうのも子どもの自主性が育たず、新しい物事に挑戦しようという意欲は生まれにくくなる原因に。
アドラー心理学にも共通する部分があるんですね~!

 

イタズラも実は良い行動!?

小さい子でも侮ることなかれ。
2~3歳の子供は「魔の2歳児」「悪魔の3歳児」なんて言われるほど、大人には理解しがたい行動をするお年頃。
なんでこんなことするんだあああ!!と発狂しそうになった方も多いはず・・

薬局で買ってきた食器洗剤の詰め替え用。ちょっと目を離したすきに、戻ってきたらAちゃんはフタを開けて、さかさまにしてドバー!!楽しそうに笑ってます。
急いで床を拭いているとAちゃんはお母さんの頭をなでてきたので、髪にも洗剤がべっとりつきました。

まずは自分の感情をコントロールする

床掃除して洗剤は買い直し、Aちゃんの服も汚れたし私の髪も洗わなきゃ・・
ごはんもつくらなきゃいけないのに~~!!
うんざりしたり、カッとなる所ですが、どうか一瞬立ち止まり、深呼吸して気持ちを落ち着けましょう。実は怒りのピークは6秒。そこをやり過ごせれば衝動的に感情をぶつけてしまうリスクが軽減できます。

正の注目~良い所に目を向けよう~

叱りたくなる時には、負の注目といい、マイナスの感情を持って相手と接している時です。
今回の場合は

  • 洗剤を勝手に開けてさかさまにした
  • 悪気がなく流れた洗剤を見て笑っている
  • 汚れた手で頭をなでてきた

などが挙げられます。マイナスの感情で子どもに接すると、子どもは勇気をくじかれて自立するために必要な「私には能力がある」「まわりはわたしの仲間だ」という思いが持てなくなってしまいます。
Aちゃんが今回「出来た事」ってなんでしょうか??

  • 洗剤をひとりで開けることができた
  • 知らないことに挑戦できた
  • お母さんが何かに悲しんでいる事に気づき慰めてくれた

同じ出来事でも視点を変えると、こどもにはこんな力があったんだと気付かされます。
結果だけではなく過程に注目するというのもポイントのひとつです。
ひとりで考えても思い浮かばない時も多いので、家族みんなで考えるのもいいですし、講座・ワークに参加してみたり、SNSで同じくパセージやアドラー心理学に興味のある仲間を見つけるのもオススメです。自分で思いつかなかった沢山の考えや視点があり学びが盛りだくさんですよ。

まとめ

  • 3歳頃でも大人の話はちゃんと聞かれている!
  • 子どもの意欲を奪わない接し方をする
  • 良くないと思う行動も視点を変えて考える

小さい子供でも、接し方を工夫することで気持ちはお互いに伝えることができます。
予想外の出来事も、いろんな視点で見られると、子育て以外にもどんどん活用していくのも楽しいですよ♪ぜひまわりを巻き込みながらチャレンジしてみてください!