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アドラー心理学

アドラー心理学に学ぶ子育て│家族との関係を良くする2つの考え方

子育てをしていて、家族との関係に悩むことってありませんか?

育児に協力的でない夫。
育児に疲れて余裕がなくなってしまった妻。
色々と干渉してくる親。

子供が生まれる前は、うまく行っていたのに、子供が生まれたことをきっかけに家族との関係がギクシャクしてしまうというのは、よくある話です。

せっかくお子さんに恵まれたのに、家族との関係がこじれてしまっては悲しいですよね。

アドラー心理学で家族との関係を見直してみませんか?

今回は、家族との関係を考えるのに役立つアドラー心理学の教えを2つご紹介いたします。

目次

承認欲求を否定してみる

承認欲求とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」というもので、誰もが普通に持つ感情と言えます。

「子育てを一生懸命頑張っていることを夫に認めて欲しい」
「家族のために会社で頑張ってお金を稼いでいることを妻にわかって欲しい」

こんな感情を持ちながら、相手にそれが伝わらず、イライラしてしまうことってありますよね。
これらは、全て承認欲求から来るものと言えます。

特に最近は、SNSなどが盛んになったことで、この承認欲求を簡単に満たせる環境になっていることから、少しでも承認欲求が満たされないと、イライラする人が多くなったとも言われています。

この承認欲求をアドラー心理学では、どのようにとらえているでしょうか?

アドラー心理学では、他者から承認を求めることを否定する

アドラー心理学では、「人はなんらかの目的があって現在の状況を作り出しているのだ」という「目的論」の考え方をとります。

この考え方に従えば、先ほどのような感情から、家族に対してイライラしたりするのは、「目的」があるからで、その目的は、「こんなに頑張っている自分を認めて欲しい」という、承認欲求によるものと解釈できるのです。

この承認欲求を満たすためにガマンを重ねることで、相手に不満がつのってしまうのです。

アドラー心理学では、「他者からの承認を求め、他者の評価ばかり気にしていると、最終的には、他者の人生を生きることになる」として、全ての人間は、「他者の期待を満たすために生きているのではない」立場から、承認欲求を否定しています。

そのうえでアドラー心理学では、「他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを払わない限り、自分の生き方を貫くことはできない」と喝破しています。

この言葉を一言で表したものが、アドラー心理学を日本で広めることにもなった、有名な本のタイトルでもある「嫌われる勇気」ですね。

もちろん、この考え方は、家族にわざわざ嫌われるようなことをしたり、嫌われるようにふるまうのではありません。

私自身は、この言葉を、「必要以上に認めてもらおうとしないという気持ちを持つくらいがちょうど良い」と解釈しています。

こういう心持ちでいることで、家族に対して、必要以上にイライラすることがなくなりました。

課題の分離を意識してみる

承認欲求を否定すると同時に、アドラー心理学では、課題の分離を行うことを推奨しています。

課題の分離とは、アドラー心理学の根幹をなす考え方で、「あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは、自分の課題に土足で踏み込まれることによって引き起こされる」というスタンスを取ります。

そのうえで、「われわれは、「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離する」必要性を説いています。

これが「課題の分離」です。

「課題の分離」を意識することでストレスが軽減する

例えば、夫や妻が自分の頑張りを評価してくれない場合に「課題の分離」を意識するとどうなるでしょうか?

「仕事や育児を頑張るのは自分の課題であり、他者の評価はコントロールできないのだから、自分のできることに注力しよう」という考え方ができませんか?

親が色々と干渉してくる場合はどうでしょう?

「親が色々と干渉してくるけれども、子育ては自分の課題であって、自分の信じる最善の道を選べば良く、自分の選択を親がどのように評価するかは関係がない」と割り切ることができると思います。

このように意識するだけでも、家族に対するストレスは大きく軽減されます。

まとめ

今回の記事では以下の点についてご紹介しました。

  • 子育てを行うなかで、家族との関係がギクシャクするのはよくあるケース。
  • そんなとき、承認欲求を否定することを意識してみると、必要以上に認めて欲しいという気持ちがなくなりイライラが減る。
  • また、課題の分離を行うことで、自分の課題と他人の課題を、はっきりと区別することで、ストレスが軽減される。

以下は、アルフレッド・アドラーの有名な言葉です。

健全な人は、相手を変えようとせず自分が変わる。
不健全な人は、相手を操作し、変えようとする

承認欲求を捨て、課題の分離を行い、相手を変えるまえに、自分を変えてみる。

子育てはとても大変でなかなか余裕を持ちづらいものですが、あなたの前向きな気持ちが、家族との関係を好転させてくれると思います。ぜひ、試してみてください。