「子供とのコミュニケーションがうまくいってない気がするけど、どうしたらいいか分からない」
慣れない子育てをしていると、子供とのコミュニケーションの仕方に迷ってしまったり、「今の伝え方は良くなかったかな…」と後悔の連続です。
かと言って正解の話し方も分からず、苦労しますよね…。
この記事では、子供とのコミュニケーションがグッと良くなる魔法の考え方と、具体的な接し方についてご紹介します!
この記事を読んで、子供とのコミュニケーションに迷ったときにぜひ思い出してみてください♪
目次
「横の関係」がコミュニケーションの鍵
子供との接し方は人それぞれありますが、一つの答えとして、子供と接するときは「横の関係」を意識すると良いとされています。
「横の関係?友達みたいに接しろってこと?」って思うかもしれませんが、それは半分正解です(笑)
横の関係について、詳しく見ていきましょう!
縦の関係と横の関係
まず、アドラー心理学では、人との接し方には横の関係と縦の関係の2種類があるとしています。
横の関係は、縦の関係と対になる考え方です。
ついついやりがちな”縦の関係”
縦の関係とは、どちらか一方が上、一方が下の関係性のことです。
うまくいかないと感じている多くの親子の場合、この縦の関係になってしまっています。
アドラー心理学では、例え親子であっても、縦の関係はよくないとしています!
その理由は、以下のようなものがあります。
縦の関係が良くないとされる理由
- ついつい上から目線で接してしまう
- 子供が本心を打ち明けなくなる
- 子供の自主性・主体性を損ねる
上からの立場で子供に接してしまうことで、子供にとって親が「どうせ何もわかってくれない」存在になってしまいます。
そのせいで、自らの感情を塞ぎ込んでしまったり、主体性を損ねてしまうのです。
親子であっても目指したい”横の関係”
横の関係は、お互いが同じ目線・同じ考え方で一緒に取り組む姿勢を持つ関係性のことです。
アドラー心理学では、例え親子という明らかに立場が違う場合であっても、横の関係性を持つべきだとしています!
その理由は、以下のようになります。
横の関係を持つべきとしている理由
- 相手のことを自分のことのように悩んで接する
- 子供が本心を話すようになる
- 一方的に「正解」を指し示さないので、主体性を育むことができる
あくまで同じ目線で一緒に悩むことで、子供にとって親は「自分の悩みを理解してくれる」存在になります。
そのため、自分で自分の気持ちや考えを話してくれるようになり、自らの主体性も育まれていくのです。
横の関係でコミュニケーションするために
それでは、縦の関係ではなく横の関係で子供とコミュニケーションを図るにはどうすれば良いのでしょうか。
具体的には、ティーチング(教える)のではなくコーチング(引き出す)ように心がけましょう。
新しいことに挑戦するときの接し方
×具体的にやり方を指示する。
○子供にやり方を任せる。見守る。
例えば、新しいおもちゃを買い与えた時。
例えば、新しいスポーツに挑戦する時。
ついつい私たちは「こうしたらいいよ」と教えてしまいがちです。
しかし、これでは縦の関係です。
横の関係を保つためにも、教えるのではなく子供にやり方を任せて見守りましょう!
どうしても気になるのであれば、「どうすればうまくかな?」と同じ立場から相談するようにしましょう。
子供の話を聞いているとき
×正しい/正しくない 良い/悪い の視点で話を聞く
○相づちを打ちながら共感する
子供のやっていることは、私たち大人が客観的に見ればすぐにどちらが正しいか、どちらが悪いかは分かってしまいます。
しかし、子供の行いの良し悪しを私たちがジャッジしてしまっては、より深いコミュニケーションにはつながりません。
まずは相づちを打ちながら子供の感情に共感することで、子供の気持ち・考えを十分に引き出しましょう。
散らかっているリビングを片付けて欲しい
×ご褒美を用意する
○なぜ片付けて欲しいかを伝える
子供にやって欲しいことがある時は、何かで”釣”ったり、一方的に「こうしてくれ」と命令するのではなく、あなたの気持ちを伝えるようにしましょう!
例えば、「散らかっているとご飯が食べられなくて困っちゃうよ」と言った具合です。
あなたの感情を素直な気持ちで伝えることで、子供に信頼関係が生まれるようになります。
まとめ
- 子供とのコミュニケーションは”横の関係”を意識しよう
- 縦の関係だと、子供の主体性を損ねてしまう
- 横の関係で、子供と一緒に取り組む姿勢を持つ
- 正解を教えるのではなく、子供の考えを引き出そう
子供の本心を引き出すことこそが、良いコミュニケーションに繋がります。
子供とのコミュニケーションに迷ったときにぜひ”横の関係”を思い出して、接するようにしてみましょう!