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アドラー心理学

『幸せな劣等感:アドラー心理学<実践編>』幸せな劣等感とは?

アドラー心理学に関心を持つ人が増え、最近では関連本が続々と増えてきましたね。

今回は、向後千春さん著の『幸せな劣等感:アドラー心理学<実践編>』から学べるアドラー心理学をご紹介していきます!

目次

アドラー心理学の特徴とは


引用:紀伊國屋書店

世の中には沢山の心理学が研究・発表されてきましたが、あまり世間では注目されていなかったと思います。
そんな中、なぜアドラー心理学は現代人にヒットしたのでしょうか?

わかりやすく実用的!

アドラー心理学では小難しい数値や数式は使っていません。

わたしのようなバリバリ文系な人でも親しみやすく、ある程度全体が見えると、とてもシンプルな理論ということが分かります。
シンプルな理論は汎用性が高く、自己啓発にはもちろん、子育てや学校教育、職場や犯罪防止の一環にも活用できる、とっても使いやすい理論なんです。

目的論

何か問題が起きた時、多くの人は原因を探しますよね。
でも、行動の原因って思い当たるのがいくつかあって、特定するのは難しいことなんです。

やる気がでなくて勉強が進まないの・・
原因はなんでしょうか。

勉強が難しすぎる?
体調がいまいち?
隣の部屋の家族の声が気になる?

自分の行動は何を目的としているか?という目的論の立場で考えると
「勉強したくないから、やる気が出ない」ことになります。
とてもシンプルですが、厳しくも聞こえますね。

このような、過去にとらわれない考え方や
目的論などの、自分に嘘をつけない厳しい側面
自分で人生を決められるという希望を持てる考え方がアドラー心理学が愛される理由です♪

幸せな劣等感って?

「劣等感」と聞くと、ネガティブな印象を持つ人が多いのではないでしょうか。
しかしアドラーは、劣等感があるからこそ成長できるとしています。

健全・不健全な劣等感

劣等感には、大きく分けて2種類あります。
ポイントは、他者が出てくるかどうか

まず、他者を出さず現状と理想の自分を比べた場合です。

あなたは、理想の自分になるために何かしらの努力をしていると思います。
目標に向かって努力していくことが、自然と周りの役に立ったり、社会貢献になったりしていきます。

お料理を覚えれば、家族や仲間が喜んでくれたり、健康管理にも役立ちます。
仕事の質を上げたら、会社の業績が上がったり、同僚のモチベーションが上がるかもしれません。

そして、理想の自分に近づくたび、理想の自分はアップデートされるので永遠に達成することはできません。
高校生の時の理想と、現在のあなたの理想はおそらく違うのではないでしょうか。

永遠に達成できないからこそ、人は目標をもって一生努力と成長ができるのです。
これが、健全な劣等感、つまり幸せな劣等感の正体です。

しかし、ここに他人との比較が入ってくると雲行きが怪しくなってきます。

  • 他人より優れていないと耐えられない
  • 万が一、劣っているのがバレたら怖い
  • 劣ってるのがバレるには嫌だけど努力はしたくない・・
  • どうせ私は人よりダメだし、わかってるからやらない・・

こんな考え方だと、必要以上に自分を卑下したり、自分が劣っていることがバレたくないから過剰な自慢で見栄を張ったり、他人を見下したり攻撃して排除しようとします。

これらは、本当の自分と向き合おうとしていないので自己欺瞞と呼びます。
自分に嘘をついて、他人のせいにしているのです。
・・ちょっと胸が痛いです。(笑)

この現実逃避な考え方から脱出するには、自尊心を高めることが大切です。

自尊心を育てよう

現状と理想の自分を比較して
「よく頑張ってるな!」「全然だめだな」など・・
評価の高さ=自尊心です。

自尊心を保つポイントも、やはり他者を通さず自己完結させることです。

とはいえ、身の回りには他者との競争や、結果に基づいて評価される仕組みが多いので、意識しないと他者と比べがちになりますよね。

思い当たる方は、今日から自分で自分を受け入れることを意識していきましょう。

健全な劣等感を持つコツ

人と比べてしまう理由のひとつに、
「自分の至らなさ・未熟さを認めたくない」というのがあげられます。
思い当たる方は、完璧主義な性格をもっているかもしれません。

自分のミスや未熟さを認められないと、相手のミスや未熟さも認められません。

所説ありますが、脳は主語を認識できないためこの現象が起こります。
自分が未熟なことをネガティブと認識しているから相手の同じ部分もとらえてネガティブに判断します。

完璧主義を抜け出して、健全な劣等感を持つコツは
不完全を受け入れることです。

人間だれしも優秀な部分と未熟・苦手な部分の両方を持ち合わせています。
そして、生き延びる(自己防衛)のために未熟なところに目が行くのも当然ではあります。

自分は未熟だな・・と感じた時でも
でもそこそこ頑張ってるな
過去に比べたらこんなことができるようになってるな
と、努力・成長している自分を認めていきましょう。

望む結果が出ていなくとも、それはまだ努力の過程にいるからかもしれません。
それでも現状が認められないくらい自尊心が低い場合は、行動するしかありません。

少し頑張ればできそうな目標を設定して、小さな成功体験を積んでいき、「自分でもできる」感覚を育てていきましょう。

まとめ

  • わかりやすく使いやすい&過去にとらわれず
    誰でも今から人生を変えられるのがアドラー心理学の魅力
  • 健全な劣等感は、成長のチャンス
  • 他者を巻き込まないためにも、自尊心を育てよう

気になる部分があれば、是非『幸せな劣等感:アドラー心理学<実践編>』
読んでみてください♪