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アドラー心理学

アドラー心理学から学ぶ子育て~親子関係が悪くなるNGな行動3選~

子どもの思考や行動パターンが根付くのは、8-10歳くらいと言われています。
この年齢を過ぎた後でも変えることは可能ですが、根付いたものが深ければ深いほどに、それなりに時間はかかるかもしれません。

今この記事を見ているあなたも子どもも、が一番若いはず!
アドラー心理学に基づいた、親子関係を円滑にするポイントを今日から始めてみませんか?

目次

親子関係のNG①:レッテルを貼る

子供は親が貼ったレッテル、たとえば「しっかりした子」「甘えん坊」「おてんば」「恥ずかしがり屋」などに対して過剰に答えようと努力をする。

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

子どもは自分の居場所を守るために、親の期待に応えようとする性質があります。
人間はシカなどのように、生まれて数日で立ったり歩いたりすることはできず、自立するまでに時間がかかる生き物なので、命を守るために備わっている本能的なものなんです。

「この子は恥ずかしがり屋で・・」
「すごい真面目なところがあってね~」

何気ない世間話のつもりでも、子どもは案外しっかりと聞いているもの。
その会話を聞いて、子どもはその「恥ずかしがり屋」や「真面目」の役割をこなそうと必死になります。

決めつけの弊害

親の思っている子どもになろうとする行動が過剰になると、無意識に自分の気持ちを押し殺したり、その役割を演じられない自分をダメだと自己嫌悪したりしてしまいます。

役割を演じることに疲れたり限界を感じた子どもが、ある日を境に無責任な行動を取り始めたり、いわゆる悪い子になる場合もあります。

「何をしても長続きしないね~」
「やっぱり出来なかったかー、運動神経良くないしね。」

何気ない、性質を決めつける言葉や過剰な期待が子どもにレッテルを貼り付けて、その通りの子どもになったり負担をかけることがあるので、日常的に話す言葉は意識して選んでいきましょう。

また、親だからこそできる小さな変化や成長をキャッチして伝えたり、特に何もしていない時にでも、存在自体に感謝することで
過剰に期待に応えなくても大丈夫。居場所がある
ということを常に感じられる環境を作っていきましょう♪

親子関係のNG②:気持ちはわかる!と過信する


「親の私が子供の事を1番分かっています!」
ドラマなどでもよく聞くセリフですよね。

あなたが上司や親に上記の言葉を言われたらどう思いますか?
感激するかもしれないし、
「あなたに何がわかるんだよ・・」と反発心を持つ人もいるでしょう。

先ほどのレッテル貼りのように、
親子に限らず他人の事を「優しい!!」とか、「雑な人だな・・」などと判断することは日常的にあると思います。
でもこれはあくまでも推測にすぎず、たとえ親であっても100%子どもの気持ちを理解するのは不可能です。

相手を推測して、合う行動をするのもスムーズな人間関係において大切ですが、間違った推測を相手に押し付ければ、トラブルのもとだし相手は離れていくかもしれません。

アドラー心理学では、子どもに干渉はせず見守って援助するのが親の好ましい姿勢とされています。

100%は理解できなくても、親は子どもにとって、いちばんの支援者でありたいもの。
そのためにも、
「この子の行動が理解できない・・多分こういうことだけど・・」
はっきりとわからない事がある時は素直に本人に尋ねるのが最短の解決法です!

とても単純ですが、本心がわかれば解決の選択肢も出てきますし、子ども自身も泣いたり暴れたりしなくても「言葉で気持ちが伝わる」という経験ができます。

また、尋ねる姿勢がなければ、本心が分からず間違った援助や干渉をしてしまうかもしれません。

ただ、子ども自身が本心が分からず困っている時もあると思います。
こういう時に、いつでも周りに援助を求められるような信頼関係を築いておくこともとっても大切です。

親子関係のNG③:条件付きで信じること


では、信頼関係はどうやって築いていけば良いのでしょうか?

それは、無条件に信じて愛することです。

え?そんな神様みたいなこと言われても・・
なんて思わなくても、そんなに難しい事ではありません!

条件付きで信じるとは?

「妹の面倒見てくれて助かるよ~」
「食器運んでくれたんだ、ありがとう♪」

出来た事や成長したことを認めることや、助かったことを伝えることは条件付きで感謝をする行動です。
この条件付きも、仲間(社会や家族)に貢献する喜びを育てるためには必要なことです。

ただ、条件付きだけではなく
良い悪い・上手い下手にこだわらずに、
どんな状況であっても「あなたなら大丈夫・受け入れるよ」
と信じることが無条件の信頼です。

子どもが「どんな自分であっても大丈夫なんだ」と思えたら、自然とお互いの信頼関係は作られていくでしょう。

まとめ

  • 「○○な子」と、むやみに決めつけない
  • 親子でも別の人格。全部わかると過信せず尋ねる姿勢を持つ
  • どんな自分でも大丈夫と思える環境をつくる

全てを完璧にできる人はいません。
いつもより言葉を意識してみたり、子どもに対してはいつものコミュニケ―ションに「尋ねる」事を少し増やしてみることから始めてはいかがでしょうか。

お互いに言葉を尽くして、信頼しあえる親子関係をつくっていきましょう♪