アドラー心理学に学ぶハッピー子育てブログ
幸せをあなたに届けます
アドラー心理学

アドラー式子育て「課題の分離」小学生(低学年)のポイント

学校生活の始まり、小学生。
いわゆる「お勉強」が始まります。

新しい生活の始まりに、親も子も、ワクワクする気持ちと同じくらい不安も感じることと思います。

小学生の低学年(1年生・2年生)頃における「課題の分離」のポイントを紹介いたします。

目次

小学生(低学年)の「課題の分離」3つのポイント

幼児っぽさは残るものの、
大人から「やってはいけない」と言われたことを守り、言葉を話す能力も高くなっていきます。

小学校の低学年においては、物事の善悪の理解と判断ができることが課題といわれています。

「やっちゃダメ!」と言われたら、それを守ることができて、
さらに「なぜダメなのか?」もわかってくるのですね。

小学生は疲れる

大人の送迎なしで、子供だけで登下校すること。
学校という空間で過ごすこと。
新しい先生に、新しいクラスメイト。
今までより格段に長い時間、席についていなければなりません。

この時点で、子供にとってはかなりのストレス

幼稚園より活動時間が長く、疲れます。
保育園より短いから余裕!と思いきや、お昼寝が無いので、やはり疲れます。
塾や学童があれば、さらに追加で疲れます。

疲れて帰ってきた子供が、また明日も頑張れるように、
回復しなければなりません。

宿題に予習復習…
成績につながるので、もちろん気になりますが、これらは「他者(子供)の課題」です。

新しい環境に慣れるまでは、精神的に支えるのが「自分(親)の課題」です

極端にいえば、学校で勉強を教えるプロは先生です。
そして、お金さえ払えば塾などでも勉強は教えてもらえます。

子供に癒やしを与える事が、最優先の親の課題であることを意識しましょう。

「小1の壁」などと言われ、親にとっても不安・負担が増えるタイミングです。

「小1の壁」の例

親の勤務時間が長くなる(時短勤務制度が無くなるなど)
登校前の朝&下校後(または学童の後)の夜、子供の預け先がない
子供ひとりで留守番しなければならない(淋しさや、火元の心配など)
子供に家の施錠を任せなければならない(防犯上の不安)

親子お互いに、家は安心できる空間でありたいものです。

ヒトは、忘れる生き物である

人間は忘れる生き物です。
それはもう、大人も子供も関係ありません。

忘れないですべてを記憶しているなんて事はまず無いですよね。

子供は、忘れる能力がちょっと(かなり?)高いのです!!

特に低学年では、「明日の持ち物は保護者がチェックして持たせてください」
と先生から指示される場合もあるようです。

忘れ物~!!

授業に必要なものが無くて困るのは子供なので、
忘れたらどうなるのか経験してもらうのもアリだと思います。

アドラー式の「課題の分離」ですね。

最終的に困るのは子供なので、「他者(子供)の課題」

先生に注意されて嫌だったとか、作業できなくて困ったとか。
そのマイナスな経験から、「次から気を付けよう」と思ってくれたら大成功。

「忘れてもなんとかなる」と、ケロッとしていたら…
うーん、臨機応変さを身につけたのかな?
(親が学校まで届けてあげる、というのはナシで!働いていたら無理ですし)

あんまりガミガミ言うと、親も疲れます。

忘れるのはヒトの前提として、「課題の分離」を活用して余計な悩みを減らし、
ストレスを軽減しましょう。

習慣つけを意識しよう

忘れ物対策を習慣にしよう

親「準備しなさい」
子「わかった」「後でやる」
→準備してない

の繰り返し。最も避けたいパターンですね。

また、忘れて困るのは子供なので放っておくというのは、放任になってしまいます。

低学年の子供が、忘れ物をしなくなるように習慣をつけるのは、「自分(親)の課題」です。

  • 一緒に準備する
  • 一緒に確認する
  • チェックリストを作る
  • 帰ったらまず明日の準備を済ませる
  • 指差し確認する
  • 持ち物は玄関に置くようにする

などなど、自分と子供に合う対策を考えて実施していきましょう。
習慣さえつけば、親の手助けが無くても準備できるようになってきます。

宿題の意味とは?

予習復習により、学習内容が繰り返されることで、理解が深まり忘れにくくなります。

そして、家庭で勉強する習慣をつけるためのものです。

高学年になってから、いざ勉強しようと思っても、習慣が無いと面倒くさいですし、
学習内容が難しくなっているので、つらく感じます。

低学年の頃から、家庭でちょっとでも勉強するクセをつけたり、
勉強できる環境を整えることは、親の課題になるでしょう。

それでも宿題をしない場合は、やはり「他者(子供)の課題」に踏み込みすぎないのがポイントです。

しかし、低学年ほど、宿題のお手伝いが必要になる可能性があります。
子供から助けを求められた場合には、応えなくてはなりません。

親のハンコやサインをもらってね。ならまだしも、
親が宿題の採点してね!、とか、親の感想も書いてね!など、
「ちょっと勘弁して~」な宿題を持って帰ってくることもありえます!

宿題は、親子の「共同の課題」になる覚悟はしておきましょう。

まとめ

  • 最優先の課題は、子供と親の心と体の回復である。
  • ヒトは忘れるという前提で、対策をしよう。
  • 宿題そのものより、習慣をつけることが大切。

トイレットペーパーの芯や牛乳パック、「持っていくんだった!」と言われて、
朝、「無理―!!」となったり。この程度なら、後から思えばいい思い出レベルです。

あと、「松ぼっくり(どんぐり)持ってきてください」は難易度高い。
いくら事前に言われても難易度高い。
最近は(特に都会では)こういうの配慮してくれて、減っていることでしょう。

アドラー式子育て「課題の分離」小学生(中学年)のポイントアドラー心理学では、10才前後までに子供の性格や人格が作られるとされています。 それから一生を過ごしていく性格が決まってくる大事な時期...
アドラー式子育て「課題の分離」小学生(高学年)のポイント中学校入学を目前に控える高学年。 心も体も成長する時期です。 ぐんぐん身長が伸びて、5・6年生頃に子供に背を抜かされた!という話...