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アドラー心理学

アドラー心理学に学ぶストレス対策~心を重くする思考をしていない?~

毎日忙しく過ごしていると、いつの間にかストレスがたまりがちですよね。
そのモヤモヤや不安、考え方を変えると軽くなるかもしれません!

今回は、心が軽くなるアドラー心理学の考え方についてご紹介します。

目次

他者や環境のせいにしていないか


人間には環境や過去の出来事にとらわれず、自分で人生を作っていく力があります。

これを自己決定性といいます。

幼少期の環境や傷ついたことが、自分に影響することはもちろんあるでしょう。
ただ、それだけで今後の人生がすべて決まるわけではありません。

そのあと自分がどんな行動をとるのか?それは自分で決められるものですよね。

「私はキャパが低いから無理、つらい・・」
「うちは収入が少ないから、苦労するしかない」

こんなふうに、「自分は〇〇だからこうなる」で考えを止めていませんか?
それは、単なる現状を説明しているだけ。

大切なのは「だから、どうするか?」です。

例えば、同じ「手取り20万で子育ても忙しい」人でも

  • 現状を嘆きながらイライラして過ごす
  • 収入を増やすために、隙間時間に在宅ワークを始めてみる
  • 今は手一杯だから、家事をしながら動画や音声で知識を増やす
  • お金のプロに相談して、家計に無駄がないか確かめてもらう

人の数ほど様々な将来への選択肢がありますね。

あなたは現状を踏まえ、これからどうしていきますか??

わかっちゃいるのにやめられない・・


頭ではわかっているけど、つい目的を阻むようなことをやってしまうことですね。

怒りたくないのに、ついどなっちゃうとか
今日〇〇の掃除をするって決めていたのに、やる気が起きなくて・・とか。

理性と感情・心と体が矛盾してしまう・・という悩みですが、アドラーの考えは

「人は心が矛盾する生き物ではなく、分割できない存在である」と捉えています。
心と体は1つの個。これが全体論です。

本当は〇〇したいのに、やめられない・〇〇できない・・と言いますが、
結局のところ「しようとしない」だけなんです。
ダイエットしたいのに食べちゃうのは、シンプルに、痩せる事よりも「食べる」ことのメリットが自分の中で勝っているからなんです。

やりたいこととできないことにどんなメリットを自分が持っているのか。
また、それが本当に正しいのか考えるといいかもしれません。

我慢せずに食べることに
「ストレスフリー、美味しい、幸せ!!」とメリットを感じていても
TVを観ながら食べて、本当に美味しいと思っているかな?
ながら食べだと満腹中枢が働かないから、つい食べすぎちゃうのかも・・

このように、メリットの比重が変われば行動も変わってくるかと思います。

あなたの「わかっちゃいるのにやめられない」
どんなメリットがありそうですか?
そして、そのメリットは思い込みではなく、本当に正しいでしょうか。

自分独自の考え方で事実を見ている


人は、主観的な意味づけを通して物事を把握しています。
同じ出来事に対してでも受け取り方は人それぞれ違いますよね。
これを認知論といい、人が事実をありのままに客観的に把握するのは不可能だという立場をアドラーはとっています。

人によってとらえ方が違うのは当たり前のことですが、その捉え方があまりにも歪んでいたり、自滅的な考え方だと生きにくくなってしまいます。

あなたのストレスは、思い込みのせいかもしれませんよ?

ベイシック・ミステイクス

生きづらさを感じるような、歪んだ意味づけを伴った思考を
ベイシック・ミステイクス(基本的な誤り)といいます。

これの代表的なものは、次の5つです。

  • 決めつけ
    可能性にすぎないものを決めつけ、レッテル貼りする
    あの子は乱暴だから Aさんって若くて常識ないし あの人ならやりかねない・・
  • 誇張
    物事を5→10に、大げさにとらえる
    いつも忘れ物して! 悪いことばっか起こる 私はいつもこうなる・・
    →絶対例外も起きているはずなのに目に入っていません。
  • 見落とし
    特定の部分だけを見て、他の大事な側面を見ないこと
    Aちゃんの周りはろくな人がいない 姑は食に気を遣わない、ありえない!
  • 過度の一般化
    ある領域だけが問題なのに、すべてを問題視すること
    牛乳買ってきてって言ったよね?仕事でも約束守れてないんじゃないの?
    私のことも大事じゃないの!?
    仕事でミスしちゃった、人として最悪だ・・
  • 誤った価値観
    理不尽・自滅的・破壊的価値観を持つこと

    家庭のことがうまくできない私は最悪・・生きている価値ない
    挨拶してこないなんて人としてあり得ない こんなミスする奴はどこに行ってもクズ

 

このような誤りに陥らないためには、健全で現実に即した考え「共通感覚」を身に着けることが大切です。

そのためには、とにかく自分の常識を疑うこと!

自分の都合のいいように解釈していないか
また、「~しなきゃいけない」の固定概念や思い込みにとらわれていないか
日常的にふと思い返す習慣をつけてみましょう。

例えば、新幹線に小さい子を乗せて、あやさないのは非常識ですか?
「周りに迷惑」「泣く子を乗せるなんて親としてあり得ない」
「なんであやさないの?ひどい母親・・」

法律による制限やルールもないなら、それは思い込みですし
あやさないほうが泣き止むのが早いから敢えてそうしているのかもしれないですよね♪

まとめ

  • 他者や環境のせいにせず、自分で責任をもって決めていく
  • やりたいのにできないは「やろうとしない」だけ
  • 自分を苦しめる考えは、自分で作った思い込みかもしれない

 

常に考えや常識を疑うことは、様々な情報が飛び交う社会でデタラメな情報に振り回されない賢さを育てていくことにもつながっていきます。
疑う・もしくはニュートラルな目線で考えて、ストレスをどんどん手放していきましょう♪