アドラー心理学の目的論とは?原因論ではなく、目的論が自分を成長させる!

アドラー心理学はご存じでしょうか？

アドラーとは、1937年に67歳という若さで
短い生涯を遂げたオーストラリア出身の精神医学者です。

2014年にアドラー心理学に基づく内容で構成されている
「嫌われる勇気」という自己啓発本が大ベストセラーになりました。
この書籍は、のちにドラマでも放送されとても、話題になりました。
今回は、そんなアドラー心理学の内容の1つの「目的論」について簡単にご紹介します♪

目的論と原因論の違い

目的論とは？

アドラー心理学的に考える目的論とは、
「人間の行動には、必ずその人なりの目的が存在しそれに基づいて行動している」
と考えます。

原因論とは？

アドラー心理学的に考える原因論とは、
「今の行動は過去の経験から作られる」と考えます。

目的論と原因論の具体例

例：子供が「明日から学校に行きたくない・・」と、言っています。
話を聞くと、「学校で友達と喧嘩したから」そう言いました。

原因論の場合

「学校で友達と喧嘩をしたから、会いづらいから学校に行きたくないんだな」
と、考えます。

目的論の場合

「学校に行きたくないから、行きたくない理由を探しているんだな」
と考えます。

あなたはどちらの考え方でしたか？

大体の場合は、原因論で考える方がほとんどです。
ですが、ここで大切なことは学校に行く。ということです。
もし原因論で子供に話をするとしたら
「行けば、仲直りできるんじゃない？学校でお話してみたら？」
本当にこれで、学校に行けますか？

答えは、NOです。

行きたくないのは、どうしてなのか？ではありません。
この場合、喧嘩をしたから行きたくない。というのではなく
どうしたら、行けるようになるか？とうい考え方が、目的論の考え方です。

なので、子供へは
「どうしたら、学校に行ける？」と聞いてみましょう。
この場合、子供自身で考えることにより自己成長にも繋がります。

「なぜ？」「どうして？」ではなく
「どうしたら？」と考えると、簡単です♪

学校に行きたくない・・・「どうしたら学校に行ける？」
仕事でミスをした・・・「どうしたら、次ミスしない？」
ピーマンが食べられない・・・「どうしたら、食べられるようになると思う？」
朝、いつも寝坊してしまう・・・「どうしたら、起きられるようになるかな？」

学校に行きたくない・・・「なぜ、学校に行けないのかな？」
仕事でミスをした・・・「どうして、ミスしてしまったんだろう」
ピーマンが食べられない・・・「なぜ、ピーマンが嫌いなの？」
朝、いつも寝坊してしまう・・・「いつも、どうして起きられないんだろう？」

自分を成長させるには、勇気も必要？

目的論は、自分を成長させる考え方になります。
ですが、自分を成長させるためには勇気も必要です。

アドラー心理学では、今現在の自分の行動は自分自身の目的で説明するということが
大切で、もし子供が片付けをしなかったので大声で怒ってしまった。という場合に
一度自分の行動を振り返ってください。
あなたは、本当に子供が片付けをしなかったから怒ったのですか？
ここで勇気がポイントになります。

本当に子供が片付けをしなかったことで怒ったのであれば
なぜ、あなたは大声を出して怒ったのですか？
大声を出した理由は、なぜですか？
答えは、ズバリあなたがイライラしていたからではないですか？
いやいや、違う！と思うかもしれませんが
今現在の自分の行動は自分自身の目的なのです。
イライラしていたから、大声を出して怒ってしまった。という事実を自分の中で
勇気を出して認めてみましょう。
こうすることで、自分自身の自己成長にも繋がります。

大声を出して怒らなくても、冷静に怒ったとしても
子どもが最終的に片付けをするなら、
出来れば、大声を出さないほうがいいですよね♪
怒るほうも、パワーが必要ですから(笑)・・省エネでいきましょう(笑)