アドラー心理学に学ぶハッピー子育てブログ
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アドラー心理学

アドラー心理学式子育て~教育に活かすと意外と厳しい!?~

アドラー心理学を用いた子育ては、概要だけを知ると
子供にとってはガミガミ言われないし、親も過剰な干渉をせずに自由♪と思えるかもしれません。

でも、今回は少し視点を変えて
アドラー心理学は実は厳しい考え方なの?という観点からお話ししたいと思います。

目次

アドラー心理学は、現実に直面させる考え方

課題の分離
これは何か問題が起きた時に「これは誰の問題か?」を考え、相手の課題には干渉しないという考え方です。

片付けをしない子供がいたら、片付ける、または片付けないことでの結末を引き受けるのは子供なので、これは子どもの課題なので、基本的には干渉しません。

アドラー心理学は「依存させない」

親が子供のやることに干渉する理由のひとつが、「将来困ってほしくないから・恥をかかないように・傷つかないように」などの危険に対しての対策のようなものだと思います。あなたはいかがですか?

しかし、アドラー心理学では子供の社会的自立を目指した子育てを示しています。
子供にあれこれ干渉するのは親子間に上下関係が生まれています。
また、言われたからやる。褒められないからやらない。など
親の態度に依存して行動する子になる可能性があります。

片付けをしなくても何も言われないという現実に直面した子ども。
一体何を思うのでしょうか。

最初は嬉しいかもしれませんが、どんどん歩きにくくなるし、大切なおもちゃがいつの間にかなくなっているかもしれません。
誰かが間違って踏んでしまい、おもちゃが壊れたり、家族や自分が怪我をするかもしれませんね。

子供自身が手伝いを求めたり、親自身がどうしても家事に支障が出ると言うときには話し合って解決法を探していくという選択肢もあります。

でも、基本的には自分が選んだ行為での結末を実際に経験して、
「誰も口出ししてこないってことは、人のせいにできない」
「自由だけど、自分で責任を負わなきゃいけない」
という経験から学んでもらうのが課題の分離の目的です。

心配性な方だと、干渉せず見守るのは難しく感じるかもしれませんが、大きな危険が伴わないのであれば、なんとかこらえて見守ってあげましょう。

結果を早く求めてはいけない

アドラー心理学に基づいた子育てでは
子どもの力を信頼し、尊敬の気持ちで子どもの成長を援助する態度が必須です。

つまり、強制をしてはいけないんです。

親がするべき事は宿題を完璧にやらせる、とか家でも外でもお利口さんにさせる、とかではなく、子どもが勇気を持って物事に挑戦できる気持ちが育つ環境をつくることです。
これを、アドラー心理学では、勇気づけと呼びます。

子供がいろんなものに興味を持ち習い事を始めたり、何かを買ってあげたけど長続きしなかった、とか成長が遅いとか・・
モヤモヤっとした経験がある人もいるのではないでしょうか。

まずは、子供自身が決めて、行動できたことに大拍手です!ぱちぱちー!!

そして、その行動に関してくじけそうになっていたり、やる気を失っている時には、
子どもがどんな気持ちなのか?
予想するだけでななくて、実際に向き合って確認してみましょう。
いつでも家族は頼れる仲間だよ!という事を態度で伝えていきましょう。

また、小さい子は予測するのが苦手です。
これをしたら/しなかったらどうなるか?を考える問いかけをして予測を手伝ってあげましょう。

そこで子供が決めたことが、親の望むことと違っていたり、やっぱりペースが遅かったりしても、それは子供自身の意志や個性です。
「○○な風に育ってほしい!」というのは、あくまでも親のエゴ

何かを教えるときには最低限のしつけなのか、親としての押し付けなのかを少し意識するといいかもしれませんね♪

アドラー心理学は冷たい心理学?

本人の課題は本人に任せて口出ししない。
なんだかドライな考え方だなあ・・と思いましたか?

日本を含めた東アジアは、家族主義の思考が強いとされています。
一方、欧米では若い学生でもしっかりと自分の意見を話したり、小さい頃から寝室が分けてあったりと個人主義の傾向が強いですよね。

家族主義は、ビジネスの世界にも影響していて、
「お前のためを思ってこんなに口酸っぱく言っているんだ!」
「あなたが心配だから叱っているんだよ」
という言葉で部下を支配してしまう問題が起こります。

個人主義の国では「親は親・子は子」で別人格なのが当たり前。
冷たいと感じるのはお国柄という理由もあるかもしれませんねー!

また、「ほめない・叱らない」のもアドラー心理学の特徴ですが
絶対に褒めてはいけないわけではありません。
賞罰教育を良くないとしている理由が、上下関係を作り、支配する関係になってしまうからです。

逆にいえば、相手と普段から対等な関係を築けているのであれば、褒めたり、喜びを共有したりするのは全然アリなんです!
お互いが自分らしくいられるのであれば、あまり形式にとらわれなくても大丈夫なんですよ♪

まとめ

  • 課題の分離は「自己責任」を育てる
  • 他者である子供に、親の希望を押し付けない
  • 冷たいのではなく、お互いの意思を尊重できるのがアドラー心理学

アドラー心理学は、基本的な概念を押さえておけば、環境や人間関係によって柔軟に対応できる心強い心理学です!

是非、これからの生活に取り入れてみてください♪