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アドラー心理学「他者貢献」の気持ちを育てる子育ての3つのポイント

アドラー心理学に学ぶハッピー子育てブログをご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、子育てにとても役立つアドラー心理学の考え方をご紹介しています。

さて、これまで、アドラー心理学で大事な考え方となる「自己受容」と、「他者信頼」という考え方について、ご紹介してきました。

今回の記事では、「自己受容」「他者信頼」と並び、アドラー心理学の大事な考え方である「他者貢献」についてご紹介しながら、お子さんが「他者貢献」の気持ちをもつための、3つのポイントをご紹介したいと思います。

目次

「他者貢献」って何だろう?

まず「他者貢献」とは何でしょうか。

アドラー心理学での「他者貢献」とは、仲間である他者に対して、なんらかの働きかけをして行こうとすること、貢献しようとすることとされています。

ありのままを受け入れる(「自己受容」)ことで、裏切りを恐れず「他者信頼」することが出来る。

そして、他者に無条件の信頼を寄せて、人々は自分の仲間だとおもえているからこそ、仲間の役にたちたいという気持ちが生まれ、「他者貢献」することが出来る。

更に、他者に貢献するからこそ「私は仲間の役にたっている」と実感し、ありのままの自分を受け入れ、更なる「自己受容」にたどり着くことができる。

これがアドラー心理学の教えです。

つまり、「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」の3つは、それぞれが繋がっていて、どれ一つとして欠かせない関係にあるんですね。

アドラー心理学では、人間は「私は共同体にとって有益なのだ」と思えたときこそ、自らの価値を実感できると教えています。

ですから、お子さんが、この「他者貢献」の気持ちを持つことは、幸せな人生を歩むうえでとても大切な考え方と言えるでしょう。

「他者貢献」の気持ちを育てる3つのポイント

では、お子さんの「他者貢献」の気持ちを育てるには、どのようにすればよいのでしょうか。私の経験から、3つのポイントがあると思います。

ありのままの存在に感謝する

まず、お子さんが何をしたかという「行為」に目を向けるのでなく、お子さんが「存在」してくれることに目を向けることが大切です。

お子さんが、ただ無事にそこに存在していること、それ自体を喜び、感謝の言葉をかけると、お子さんも自らの存在が、他人に貢献している(=価値がある)と感じることができます。

ほめるのではなく感謝を伝える

お子さんが、お手伝いをしてくれた時に、「よくできたね」とほめたり、あるいは、「ご褒美」をあげてしまうことってないですか?

ほめてもらう、ご褒美をもらうためになにかをするようになると、お子さんは、親の期待を満たすことに囚われてしまします。そうではなくて、「できたね」、「よかったね」と達成や成長を喜ぶようにすると、お子さんは、自分の意思で相手を喜ばせるような行動をとるようになります。

叱るのでなく勇気づける

お子さんが、いつもご飯をボロボロとこぼしてしまう。こういったとき、「どうして、何回いってもわからないの」とお子さんを怒鳴って叱ってしまうのは、親が子供を支配する関係(「縦の関係」)を作り出してしまい望ましくありません。

お子さんの自発的な行動を促したいときは、自分の気持ちを伝えてお願いしたり、どうすればできるようになるか、お子さん自身が考えられるように問いかけて行くことが大事です。

「ご飯をこぼさずに食べられると、テーブルが汚れなくて助かるんだけど」と気持ちを伝えたり、「こぼさないで食べられるようになるには、どうしたら良いのかな?」とお子さん自身に考えさせて勇気づけてみると効果的です。

まとめ

アドラー心理学では、人間は「私は共同体にとって有益なのだ」と思えたときこそ、自らの価値を実感でき、幸せな人生を送れると教えています。

ですから、この「他者貢献」の気持ちを育てることは、お子さんが幸せな人生を送るためにとても大事な考え方と言えます。

「他者貢献」の気持ちを育てるためのポイントは3つでした。

  • ありのままの存在に感謝する。
  • ほめるのでなく感謝を伝える。
  • 叱るのでなく勇気づける。

これらを行ってみると、お子さんが、積極的に仲間に貢献しようという意識を持ち、その結果、他人にも感謝されて、更に、「自己受容」を高め、幸せな人生を歩むことが出来ると思いますよ。

ぜひ、積極的に取り入れてみてください。