子育てをしていると悩むことが多いですね。
どうしてわかってくれないのだろう?と毎日子育てに一生懸命な貴方。
今日はアドラー心理学の課題の分離を使って、子育てが楽になる方法を考えていきましょう。
目次
課題の分離とは
アドラー心理学では対人関係のトラブルは他者の課題に踏み込んだり、自分の課題に踏み込まれることにより起こると考えます。自分と他者の課題を分けて考えていくことが大切です。
子供が全然勉強しない、宿題もうるさく言って見張ってないとしない。すぐゲームにいってしまう。どうしたらいいの?
親子あるあるですね。
この場合課題を分離すると
子供の課題:自主的に勉強すること
親の課題:イライラせず、子供の姿勢を見守ること
となります。
これがなかなかできず、親は成績が下がるとか、隣の子は成績が良くてうらやましいとか、知らずしらずに世間体だとか、親の理想どおりに子供が育つことを望んでいるのかもしれません。
親子は密接になりがち、距離の取り方が難しいですね。
小学生の場合
親が子供に勉強をさせようと必死になることは、本来勉強するか、しないのかの責任を取るべき子供が無責任になってしまいます。
親が言うまでしなくていいとか、あとでするつもりだったのに、親がうるさいからやる気がなくなったとか、果ては宿題を忘れたのは親が教えてくれなかったからだなんてことになってしまいます。
そして親子関係が気まずくなって、のびのび育ってほしいはずの子供の気持ちをくじいてしまうことにもなりかねません。
そんな時は
「いままでおかあさんは心配でうるさくいってきたけど、勉強は本来貴方が自主的にやることだと気が付いたのでもうなにも言わないわね。自分で決めて自分でやってくれたらうれしいな。」
と伝えます。それでは心配だと思えば「貴方が忘れていそうだなと思える時は1回だけ宿題は?て聞いていいかな?」と子供に了解が取れれば始めます。
そしてここが我慢のしどころ、忍耐強く見守ります。親が約束を破って何度も声をかけるようなことがあれば、子供は「約束を破っていいのだ。」と 思ってしまいますからね。
中学生、高校生には
難しい年頃の子供は学習や進路など親も悩みが深くなりますね。
そんな時は
「おかあさんは、今の貴方をみてると心配だわ。このままではあまり良い状態にはならないように思えるよ。なにか手伝えることはあるかな?困ったらいつでも相談してね。」
と穏やかに伝えます。子供が悩みを口にだせば一緒に考え、
「自分で考えるからいい。」
と返事があれば、その言葉を信じて待ちます。親は気持ちを伝えるだけで子供の課題に立ち入らないことが大切です。相手の課題にに立ち入らないとは、放任することではなく子供を親の思い通りにしないこと、気持ちを伝えるとはなにかあれば助ける用意があると宣言することです。
そのためにはやはり、親自身が自分の課題に気付くことが大切ですね。
自分の感情をみつめよう
あなたの怒りやイライラはどこからくるのでしょうか?
勉強しない子供にいら立つのはなぜですか?
先生に叱られる
成績が下がって希望の進路にいけなくなってしまう・・
出てきた理由は貴方の課題ではなく子供の課題ですね。
イライラは親の不安や心配や期待はずれ、いらぬおせっかいてことです。
子供は自分ではない人間です。そこを明確にすることで子供との人間関係が始まります。
私はこの考え方を学んでからなにかあるたびにこれは誰の課題かを
意識するようになりました。少し感情に振り回されることが減ってきた気がします。
アイメッセージで伝えよう
アイメッセージとはトマス・ゴードンの開発したコミュニケーションツールとして
有名です。簡単に言えば私を主語にして伝える方法です。
A:ユーメッセージ「勉強しなさい。立派な大人になれないわよ。」ではなく
B:アイメッセージ「私はあなたが心配だわ。自分を大切にして取り組んでほしいな」
Aは威圧的、命令、支配的にきこえますね。怒りにまかせて言う時はこんな風です。
感情をぶつけるのではなく、信頼関係を築くことが貴方の目的ならBの方が子供は受け入れやすいですね。
貴方が自分の気持ちを受け入れアイメッセージで子供に伝えましょう。
昔、子供のことでイライラしていた私に、夫が「生きてるだけでいいじゃないか。」と言ってました。その当時はなんて能天気な!と呆れてましたが、昨年のような年をすごすと普通の生活が当たり前ではなかったんだと思い知らされた気がします。笑顔で家族とすごしたいですね。
まとめ
- 課題の分離とは自分の課題と相手の課題を分けて考えること
- 課題の分離は親と子どもの関係を見直す出発点になります。
親は子供の課題に踏み込まず、自分の課題に向き合いましょう - 自分の感情を知り、アイメッセージを使うことで子供との良好な関係を築きましょう
今回は課題の分離について考えてきました。繰り返し自分の心に染み込ませ、良好な親子関係を築いていきましょう。