アドラー心理学に学ぶハッピー子育てブログ
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アドラー心理学

アドラー心理学式子育て~ありのままを愛するってどういうこと?~

結婚や出産・育児は、環境が大きく変わるイベントのひとつ。
喜びとともになんとなく不安や不自由感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

アドラー心理学では、他者を仲間と見なし、そこに自分の居場所があると感じられることを、共同体感覚といいます。
そして共同体感覚を身につけるには、

  • 自己受容
  • 他者信頼
  • 他者貢献

この3つの感覚が必要とされています。

中でも自己受容は「ありのままの自分を愛する」ということ。

  • ありのままでOKって言われても難しい・・
  • 短所がいっぱいあるから無理!
  • 人と比べちゃうんだよね~

「ありのままの自分を受け入れ、 自分には価値がある」
と思えるにはどうすればいいのでしょうか。

目次

自己肯定と自己受容の違い


まず、似たような言葉で自己肯定という言葉を聞いたことはありませんか?
似ているようで、少し意味合いが違います。

ポジティブな面を見るのが自己肯定

自己肯定とは、自分の長所・ポジティブな一面に目を向けて、自分の価値を認識することです。

  • 能力
    【ピアノが弾ける、英語が話せる・・】
  • 容姿
    【足が長い、目がパッチリしている・・】
  • 地位や年収
    【会社で部長をしている、難しい○○の資格を持っている・・】
  • 性格や人間関係
    【頼りになるって言われる、毎週のように遊びに誘われる・・】

ここでは、自分の苦手・未熟な部分は見ないので、場合によっては自信過剰になる事もあります。

自己肯定の対にあるのが自己否定
ネガティブな面に目を向けるため、自己否定ばかりになってしまうと、どんどん自分が嫌いになり悪循環に陥りがちです。

自己肯定・自己否定どちらも含めた自己受容

自己受容はポジティブな面もネガティブな面も、まるっと全部受け入れます。

至らない部分を無視することなく、個性のひとつとして受け入れます。
世の中の全ての人が完璧人間だったら、ちょっと怖くないですか?
私は怖いです!

あなたの大切な人も、完璧ではない部分があると思いますが、あなたはそこも含めて受け入れて、一緒にいることを選んでいるのではないでしょうか。
その気持ちを自分にも向けてあげるような感覚です。

ネガティブ・ポジティブの両面を受け止める自己受容ができると、
ありのままの自分も、かけがえのない存在だと感じられるようになっていきます。
そうすると、今以上に家族やまわりのひとに愛を持って接することができます♪

短所の視点を変えていく


自己受容できない原因のひとつが、短所に目が行ってしまうことです。

あなたは、どんな人ですか?

  • 慎重に物事を判断できて、寛容なタイプ。聞き上手でもある
  • 優柔不断で、頼まれごとを断れない。ちょっと口下手。

同じ性格の説明でも印象が違うと思います。
受験の面接や、就活の自己PRで取り組んだ方もいるのではないでしょうか。

短所に見える所を、少し視点を変えて見てみましょう。
無理して、全てが長所!全部大好き!にする必要はありません!

  • 自分がネガティブに捉えていただけだった部分
  • 長所としての伸びしろがある部分

があると思います。

大切なことは何が与えられているかではなく、与えられているものをどう使うかである

先述の「口下手」も、口下手を無理して克服するよりも、聞く技術の知識を身につければ「聞き上手」になる事もあります。
「私ってダメだ~」で終わっていたところを「どう活かせるか?」考えられると良いかもしれませんね♪

また、できない部分があるからこそ他人に頼ったり頼られたりします。
人のために何かをするのは他者貢献なので、「自分が必要とされている感覚」を相手に与えています。
時と場合を考えながら上手に使えば、自分も相手も良い事だらけなんですよ♪

電化製品の設置が苦手だけど、夫がつないでくれたり
目に見えるところしか掃除しない家族の代わりに、細かな所を綺麗にしたり。

職場でも、リーダーシップがある人、力持ち・話し上手・コツコツ派・細かな所に目が届く人・・
いろんな人が居るからこそスムーズに進む仕事がありますよね!

  • 自分だからこそできる事がある
  • 出来ない事を頼るからこそ、信頼関係も生まれていく

この考え方で、他者や自分を受け入れる器をつくっていきましょう。

劣等感は悪ではない


自己受容できない理由のもうひとつが、劣等感
この言葉に悪いイメージを抱きがちですが、劣等感は頼もしい味方なんです。

劣等感は、より良くしたいと思うからこそ

劣等感とは、目標を持ち、より良く生きようとするからこそ生まれる感情です。
なくなったら成長が止まるのと同じようなものです。

「今より痩せたい」
「もっと仕事ができるようになりたい!」
「育児を楽しくしたい!」

劣等感に反発して目標に向かって進んできたからこそ、今があるんです!

コンプレックスで終わらせない

劣等感が足かせになってしまうのは、成長のエネルギーに変えることなく諦めているからです。

他人に嫉妬や悪口で攻撃をしたり、劣等感から目をそむけるために、優れた面を自慢したりします。
また、自虐アピールが多い人も、相手からのフォローで劣等感を和らげる事を目的にしていることがあります。

短所の視点を変えるのと同じように、
「どうせ私/僕なんて・・・」で終わっている気持ちがあったら
「じゃあどうするか?」と未来のより良い自分になるために考えていきましょう!

まとめ

  • 自己肯定・自己否定のまるごとを受け入れる
  • 短所も長所も見ている事実は同じ
  • 劣等感を有益に使う

視野を広く、時にはまわりの人の力も借りながら、
自分の魅力をどんどん見つけてのびのび過ごしていきましょう!