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アドラー心理学

アドラー心理学に基づく子育てパセージ「行動面での目標」ってなに?

アドラー心理学に基づく子育て「パセージ」。
パセージでの育児では、心理面と行動面の2つの目標を掲げています。
心理面についてはこちらで解説しています。

アドラー心理学に基づく子育て「パセージ」心理面を育もう毎日の育児、楽しいこともありますが、思うようにいかず苦労することもあるかと思います。 感情的に怒りたくない・・ まわりの...

今回は「行動面」に注目し、自立して社会と調和できる子になるために、わたしたちはどんな事をすればいいのか??を掘り下げていきたいと思います!

目次

パセージでの2つの子育て目標

前述のように、パセージでは2つの育児目標を掲げています。

【心理面】

  • 私には力(能力)がある
  • 人々は私の仲間だ

こどもがこのように思えるようになることがスタートです。

【行動面】

  • 自立する
  • 社会と調和して暮らせる

心理面が育ってくることで、自立し社会と調和した行動をサポートしてくれます。

行動面をサポートする具体的な方法は?

「自立すること」「社会と調和すること」
行動面の目標はわかりましたが、具体的には何をすればいいんでしょうか。

アドラー心理学で重要となるのが「勇気づけ」。
言葉通り、勇気を持って行動できるような声掛けをすることです。その勇気づけで「他者信頼」「他者貢献」「自己受容」の心を育てるのが大切です!

感情を共有し、大切な存在という事を伝える

当たり前とスル―してしまいそうな所を見逃さず、「ありがとう」「助かったよ」と伝えることで「自分は役に立っている(他者貢献)」喜びを感じられます。
仮に何かしようとして失敗したときにも、何かしようとしてくれた事に注目して、共感や感謝を伝えましょう。

叱ったり、ガッカリする反応は、失敗=悪・嫌われるというイメージが植え付けられて、行動できなくなったり「失敗する私は愛されない」と思ってしまう事も。
失敗しても、あなたという存在そのものを愛している事をたくさん伝えましょう♪
こども自身も、ありのままの自分を受け入れられるようになりますよ(自己受容)

共同の課題をつくる

勇気づけで大切なポイントのひとつが「課題の分離をすること」です。
宿題をなかなかやらない子ども。宿題は子どもの課題であり、そこを親がコントロールしようと干渉するから、関係ががこじれます。
「今やろうとしてたのに!!」子どもの頃何度思ったことでしょうか(笑)
宿題をしない子どもにイライラするのは親の課題です。

分離をした上で、課題を1人では解決できないことも出てくると思います。その場合は他人に援助してもらう必要があるので、共同の課題を話し合ってつくります。
その時に大切なのが、勝手に手助けせず、「なにかしてほしいことある?」と問いかけることです。正直褒めたり叱ったりするより根気がいる作業かもしれません。
ただ、対等の横の関係になることで初めて協力し、勇気づけることができるのです。
子どもも、「家族は敵ではなく仲間なんだ(他者信頼)」という心が育ちます。

発達段階によって子育てでの見守り方も変えよう

子どもと横の対等な関係になり勇気づけることが大切なパセージ。
とはいえ、小さい子どもに大人とまるっきり同じ対応をするわけにはいきませんよね。
発達段階のポイントをおさえて、子どもに寄り添った声掛けをしていきましょう。
発達にはもちろん個人差が出るので、年齢はあくまでも目安程度にしてくださいね♪

第1段階0~3歳 2語文が話せる前

言葉はほとんど話せないけどちゃんと聞いています。
ただ、長い間は覚えていられないので何度も忘れちゃいます。

時間をかければ沢山吸収できるので、怒らずに何度も教えてあげましょう♪

第2段階3~5歳 2語文が話せる

表現や記憶力がだんだん発達しますが、先のことを考える予測力はまだまだです。
そして大人とは違う、子どもならではの世界観があるので、「こんな感性があるんだ!」と感心することもありますよね!

危険かどうかわからずに何でもやっちゃうお年頃。親としてはひやっとしますが、悪いことだなんて思っていないので、感情的にならず、何故危ないのか教えてあげましょう。
そしてまだまだ吸収力や好奇心が旺盛な時期。沢山話しかけ、一緒に遊びましょう!
頼まれていないことを先回りしてやるのは好奇心や学ぶ機会を奪ってしまうので控えましょう。

第3段階5~10歳 友だちが出来る

この頃になると、大人が手を貸さなくても友だちと遊べるようになってきます。
出来ることが増えますが、予測力は不十分。

予測力を育てるために、子ども自身に行動を任せたり、問題が起きた時には問いかける声掛けをしていきましょう。
「歯磨きしないで寝たらどうなるかな?」
「宿題しないでテレビ見てたらどうなると思う?」
親の思惑通りにはいきませんが(笑)自分で予測して行動する習慣が身に付いてきます。

10歳~ 親密な友だちができる

同じテーマを持つような、特定の友人ができてくる時期。子育ても終盤です。

こどもは自分で学ぶ力が充分についています。
わたしたちが出来ることは行動を邪魔しないこと・見守ることです。
○○しちゃダメ!○○しなさい!と相手をコントロールしようとする行為は、勇気をくじきます。子どもを信じて応援する姿勢で見守りましょう。

まとめ

  • 自立し、社会と調和することが行動面の目標
  • 「他者信頼」「他者貢献」「自己受容」の心が育つ勇気づけをする
  • 発達段階を知って、こどもをより深く理解する

今回は行動面からお話しでしたが、パセージの知識が少しあるだけで、考え方の軸ができ、育児以外でも活きてくるかと思います!こどもと一緒にどんどん成長していきましょう。