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アドラー心理学

アドラー心理学に学ぶ 相手の課題に対してできる事はたったこれだけ!

「子供が全然勉強してくれない…勉強しろって言っても逆効果な気がするし、どうすればいいのかな」
「夫が仕事で疲れてイライラしてる。どう接したらいいかな…。」

普段生活していると、こんな悩みがつきものです。

だけど、こんなときあなたにできることって複雑なように思えて実はとっても単純なんです!

この記事では、アドラー心理学の”課題”の考え方から、相手の課題に対してあなたにできることを紹介していきます。

多く悩みすぎる必要はありません。あなたはあなたにできる範囲で支えていきましょう♪

目次

まず、相手の課題を考える

アドラー心理学では、普段生活している上で直面するあらゆる問題、責任、タスクのことを”課題”と呼びます
そして、相手の課題自分の課題を分けることが人間関係を良好に保つ上で必須だとされています。

でも急に相手の課題とか自分の課題って言われてもよく分からないですよね(笑)
ご安心ください!
イメージし易いように、具体例を出しながら相手の課題自分の課題の違いを見ていきましょう。

例えば、冒頭の”子どもに勉強させたいのにしてくれない”という課題があったとき
自分の課題相手(子供)の課題はそれぞれ何でしょうか。

相手の課題は”自ら勉強すること”で、
自分の課題は”子供が勉強しやすい環境を用意すること”です。

勉強するのはあくまで相手なのですから、勉強するかどうかはあなたではなくて相手の課題です!

他にも例えば、”夫が仕事で疲れてイライラして帰ってきた”という課題があったとき。

相手(夫)の課題はイライラを発散もしくは抑制して、イライラをなくすことで、
あなたの課題はイライラが少しでも無くなるように美味しいご飯を作ってあげること(など)です。

イライラしているのは相手なのですから、イライラを収められるかどうかはあなたではなくて相手の課題です!

このように、日常生活していく中で直面するあらゆる”課題”は、相手が考えるべき課題自分が考えるべき課題に分けることができるのです。

人間関係を良好に保つ秘訣は”相手の課題に踏み込まない”

これまで、あらゆる課題は相手の課題と自分の課題に分けることができるということを説明しました。

そしてアドラー心理学では、”相手の課題に踏み入るとトラブルの原因になる”としています!

例えば、先ほどと同様に”子どもに勉強させたいのにしてくれない”という場面があったとき。
相手(子供)の課題は”自ら勉強すること”でしたよね。
ここであなたが相手の課題に介入して、無理矢理勉強させようと「勉強しなさい!」なんて言うと、間違いなく子供は勉強しません。

「今からしようと思ってたのに!」なんて言って余計勉強しなくなるのが目に見えますよね(笑)

同様に”夫が仕事で疲れてイライラして帰ってきた”場面。

相手(夫)の課題はイライラを発散ないしは抑制して、イライラを無くす事でした。
ここであなたが相手の課題に介入して、夫のイライラの原因を解決しようと「どうしてそんなイライラしてるの?」なんて聞いたら余計イライラされそうです。

このように、”あ、これは相手の課題だな”ということがわかれば、その課題を解決するのは相手です。相手の課題をあなたが解決しようとはしないようにしましょう。
トラブルになるのがオチです。

どうしても相手の課題が気になってしまう。そんな時は?

先ほど、相手の課題は相手の問題だから、自分が解決しようとしない、介入しないことが大切だと述べてきました。

ですが、「そんなこと言ったってどうしても相手の課題が気になってしまう!」ってこともありますよね。
そんな時はどうすればいいのでしょうか?

答えは”相手を支援する””相手を信じる”この2つだけです。

「え?たったそれだけ?もっとできることあるでしょ!」と思うかもしれませんが、ありません。
あなたにできることはたったこれだけ
なのです!

1つずつ解説していきますね。

あなたにできることその1ー相手を支援する

相手の課題がどうしても気になってしまう時に、あなたができることの1つ目は、相手が相手の課題に集中できるように支援することです。

例えば、”子供に勉強させたい”場面であれば、あなたにできることは子供が勉強に集中できる環境を用意してあげることです。

静かな環境だとか、適切な教材を用意してあげるとかですね。

あなたが直接相手の課題を解決することはせずとも、相手が課題を解決しやすくなるように手伝えることはたくさんあるはずです!

あくまで支援の範囲で、あなたにできることを探してみましょう♪

あなたにできることその2ー相手を信じる

相手の課題がどうしても気になってしまう時に、あなたができることの2つ目は、ただ相手を信じる事です。

子供が勉強できるよう支援してあげたら、あとはあなたにできることは子供を信じてあげることだけです。
夫のイライラが収まるように美味しいご飯を作ったのなら、あとは夫がイライラを明日には収めていることを信じて待つだけです。

相手を信じたことで、もしかしたら裏切られるかもしれません…。
あなたの期待に反して子供は勉強しないかもしれませんし、夫は明日もイライラしているかもしれません…。

ですが、あなたの期待に相手がどう答えるかも、それは相手の課題です。

あなたが干渉すべき課題ではないのです!

アドラー心理学では、相手の課題には一切介入しないことこそが、人間関係を良好にする秘訣だと言います

その理由は、相手の課題を解決できるのは相手だけであり、あなたがどう介入しようが関係ないからです

まとめ

  • 日常直面するあらゆる”課題”は、自分の課題と相手の課題に分けることができる
  • 相手の課題をあなたが解決しようとしてはならない
  • 相手の課題が気になるとき、あなたにできる事は”支援すること”と”信じること”だけ

あなたにできる事は多くありません。難しく考えずに、できることをやっていきましょう♪