今回は、親子の関係について、アドラ心理学をヒントにお話していきます。
一番近い存在でありながら、一番難しい関係が、親子関係!
幸せになってほしい!
力になってあげたい!
そんな愛情から、ついつい、いろいろ心配してしまいがちですが、
子どもの人生は子どものものであり、その子がするべき経験をしに生まれてきています!
親であっても変わってあげられない『課題』がそこにはあります。
子どもが自分の“道”を勇気を持って進めるように親として出来ることを、
アドラー心理学から見つけていきましょう♪
目次
課題の分離は自立を助ける
「課題の分離」は、アドラー心理学において、重要な考え方の一つです。
自分が抱えるべき課題か、他人が抱えるべき課題かを分けて考えるということです。
親子関係においては、特に課題の分離は難しいとされています。
我が子を大切に思うあまり、必要以上に、
子どもの課題に無意識に踏み込んでしまっているのです。
子どもにとって大切なことは、「自立」すること。
そのために必要な経験を、必要な時期に、子どもたちは手にしなければなりません。
子どもの課題は、親の課題ではないことを知り、分けて考えなければならないのです。
課題の分離で子どものチカラを育てる
次に、どのように子どもの課題に踏み込んでいるのかをみていきましょう。
アドラー心理学についてわかりやすく書かれている“嫌われる勇気”では、
子どもの勉強から「課題の分離」について書かれています。
なかなか勉強しない子どもに対して、「勉強しなさい」と、命じるのは、
他者の課題に対して、いわば、土足で踏み込むような行為です。
と記されています。
親は、先の事を心配して、子どものためを思って、【命じて】しまうのです。
しかし、子どもにとって大切なことは、
親が安全と考えた、与えられた道を行くことではなく、
自分で考え、自分らしい道を行くことなのです。
命じて行動させるのではなく、自発的に行動を起こすチカラを育てることが大切なのです♪
課題の分離から見えてくる他者への期待
アドラーは、人生をこのように伝えています。
われわれは、他者の期待を満たすために生きているのではない。
そして、
他者もまた、あなたの期待を満たすために生きているのではない。
親が子どもの課題に踏み込んでしまう理由は、
“より良い人生を送ってほしい”という期待をかけてしまうところにあります。
子どもの人生は子どものもの。
親の思う道が、その子の幸せとは限らないのです。
険しい道や失敗の経験からしか学ぶことが出来ない大きな財産があるのが、
人生であり、乗り越えることで成長していくものなのです♪
課題の分離で子どもの可能性は花開く!
「これは誰の課題なのか?」という視点が大切と、アドラーは伝えています。
その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?
と、いうことです。
最終的な責任を負う人が、自分ではないのであれば、踏み込んではいけないのです。
子どもの課題に対して親ができることは、
どんな困難が起きたとしても、失敗することがあっても、
自分を見失うことなく、
力強く生きていくチカラを育てることです!
そのためには、必要な時に、必要な経験をすることは、
子どもにとって大切なことなのです!
可愛い子には旅をさせよ
親のもとにおいて甘やかすのではなく、世の中の辛さや苦しみを経験させよ。
という意味のことわざです。
子どもには、子どもの人生があり、
これからどのように社会に貢献していくのか、
無限の可能性が秘められている存在です♪
そんな子どもの可能性を、親の価値で決めてしまうことがないように、
「課題の分離」は大切なのです♪
まとめ
- 課題の分離とは、自分の課題か、他者の課題かを分けて考えること。
- 親子関係では、子を思うあまり、うまく課題の分離が行われない。
- 子どもにとって、険しい道や失敗の経験から学ぶことは大きい。
- 子育てにおいては、道を決めてあげるのではなく、自ら道を切り開くチカラを育てることが大切。
可愛い我が子のことを思い、あれこれ心配してしまうこともあるでしょう。
しかし、子どももしっかりと生きるチカラを持っています!
親が子どものために出来ること♪
それは、
「信じる」こと!
我が子を信じ、我が子の未来を信じること!
そして、
どんな時も側にいること、どんな時も味方でいることを、伝えること!
子育ては、親も成長できる貴重な経験です♪
子どもを信じ、自分を信じて、
明るい未来を共に描いていく親子関係を築いてくださいね♪