アドラー心理学では『褒める』という行為がダメだという事をご存知でした?
ここ数年TVなどのメディアで褒める教育が良いと良く目にしますよね。
褒める教育はモチベーションが上がりやる気が出てくると思います。私自身も褒められると「次も頑張ろう」とか「頑張って良かった」って気持ちになります。
褒められる事でモチベーションが上がるのにそれがダメなんて、どう言う事か気になりますよね。
そんな疑問もこれを読んだら解決出来る様に分かりやすく解説しちゃいます。
目次
『褒める』と言う行為は何故ダメなのか⁉︎
【『共同体感覚』を知ろう!】
『褒める』と言う行為が何故ダメなのかを理解するにはまず『共同体感覚』を理解する必要があります。
『共同体感覚』とは、
- 私とあなたと言う2人のグループ
- 家族と言うグループ
- 日本人と言うグループ
- 地球人と言うグループ
の様に人は様々なグループに所属して居ます。
このグループに所属している気持ちを持って全ての人を上下関係で見るのではなく仲間と言う横の関係でみようと言う事が『共同体感覚』になってきます。
【『褒める』と言う行為はどう言う事か?】
『褒める』と言う行為は
- 親が子どもに対して
- 上司が部下に対して
- 先生が生徒に対して
と言う様に上の人間が下の人間に対して行うのが一般的です。
上下の関係は先程説明した様に『共同体感覚』には反していて『仲間』という横の関係でみる事が大切になってきます。
【何故、褒めてはいけないのか?】
上下の関係で見て『褒める』行為をした場合、その場では頑張って良かったとか褒められて嬉しいと言う気持ちになります。
一見良さそうに思いますが、上の人間が見ていない所ではどうでしょう?
誰も見ていないから頑張らない、誰も褒めてくれないから頑張る必要がないと言う感情になると思います。
学生時代の先生がいない自主なんてまさしくそうだと思います。
つまり『褒める』という行為は、褒めてもらう為に頑張る。
認めてもらえるから頑張ると言う誰かの為に頑張るという事になってしまいます。
【『自立する』事を目的にしよう!】
誰も見ていなくても誰も褒めてくれなくても自主的に出来るようにする事が教育であって最終的な目的は『褒めてもらう』ではなく『自立する』にあります。
『自立』したら誰かに認めてもらう為に頑張るのではなく自分が誰かの為に『貢献』する為に頑張る事ができ、誰も見ていなくても自主的に頑張る事が出来ます。
【『褒める』以外の方法とは?】
では『褒める』行為以外でどうすれば良いかと言うと『感謝する』です。
横の関係『仲間』として相手を捉える事によって『褒める』から『感謝する』に自然となっていきます。仲間が何か自分にしてくれた時『褒める』ではなく『感謝する』のでは無いでしょうか。
感謝の気持ちを伝える事によって自分は貢献出来た。自分はあなたの役に立っていると言う認識を持つ事が出来、進んで物事を始めるすなわち『自立する』につながって行きます。
子育てに役立てる2つのコツとは?
1.子どもを『仲間』として認識する
子どもと言うとどうしても面倒を見るので上下の関係で見てしまいがちですが子どもを『家族』と言う『共同体』の一員として『仲間』としてみる事が大切です。
子どもを『仲間』と言う認識を持つと自然と『褒める』と言う行為はなくなるはずです。
2.「ありがとう」と感謝を伝える
子どもが良い行いをしたら『褒める』ではなく『ありがとう』と感謝を伝えましょう。
例
- テストで100点とってきた時
×「凄い!良く頑張ったね」
◯「ありがとう。私も鼻が高いよ」 - お手伝いをしてくれた時
×「良く出来たね。偉いね」
◯「ありがとう。手伝ってくれたおかげで私は助かったよ」
の様に感謝を伝える事とあなたが私に貢献してくれて私は嬉しいと言う事も伝えましょう。
この2つをする事によって子どもは『感謝』される為に頑張るのではなく『貢献』する為に頑張り、他者に『貢献』する為に『自立』して行くでしょう。
まとめ
今回は
- 「褒める」と言う行為ではなく、「感謝」を伝えて「自立」と言う目的に教育する事が大切
- 子育てでは子どもを「仲間」として認識し「感謝」を伝えて他者に「貢献」している喜びを感じてもらう事が大切
をお伝え致しました。
子育てをしているとついつい褒めてしまいたくなると思いますが、「ありがとう」と感謝の気持ちを癖づける事で自然と褒める教育を辞めれるのではないのでしょうか⁉︎
これの記事を読んで教育方法の参考にして頂けたらと思います。