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アドラー心理学に基づく子育て「パセージ」10歳以上の子との接し方!

アドラー心理学に基づいた子育てプログラム、「パセージ」
勇気づけの心理学と言われていて、社会的に自立して社会に貢献できるような子に育ってほしい!と思っている方にオススメの、叱らない&褒めない子育て方法です。

10歳以上になると、自分で出来ることがかなり増えてきますが、そんな中で子どもに私たちができることって、どんなことなんでしょうか?

目次

10歳以降~親しい友だちができる

およそ10歳くらいになると、友だちの中でも、特に同じ遊びや考えを持つような子と一緒にいることが増えてきます。
多くの時間を共有することで、相手の気持ちを知ったり協力をしあったり、相手が居ることの大切さを学んだり・・人間関係で沢山のことを体験する年齢です。

この時期は特に、友だちとの時間を尊重することが大切です。
「この子と付き合うのはどうなのかな・・」と不安になることもあるかもしれませんが、それはあなたが考えるべき問題ではありません子どもが考えて決める事なんです。

課題の分離という考え方があり、子育てでは親が学ぶことと子が学ぶことをしっかりと分けることで過剰に干渉せず、自立した人間としての成長を目標としています。

少し驚くかもしれませんが、実は育児はこの時期で終わりなんです。

「いやいや、まだ知らないこといっぱいあるでしょ!!」

はい、その通りです。まだ子どもたちには経験と知識が足りません。
でも何かが上手くいかない時、大人のアドバイスだけで子どもは納得するでしょうか?
勉強しないと大人になって後悔するよ!なんて言われた時、子ども時代のあなたは納得できたでしょうか?
私は「そんなこと知らないし!」とプンスカしてました。(笑)

知識や経験は、自分で得ないと意味がないんです。

大人が出来ることは、子どもが学んだり、経験したりすることに過干渉せず、見守ることです。

これは、放任しろと言っているわけではありません。
危険がある時や、ひどく傷ついている時は手をさしのべ、一緒に解決していきましょう。
やりたいけど不正なこと・犯罪などは、どんなことが起こるのか一緒に話し合ったほうがいいですね。
家族はいつでも味方だよ♪という思いは伝わるように意識していきましょう。

エリクソンの発達心理学で理解を深めよう

ここで、保育士さんも学んでいる、心理学者エリクソンの発達段階も合わせてチェックしていきましょう。難しいことは無く、アドラー心理学と共通点も多く分かりやすいですよ♪

↓5~12歳はこちらの『+αで知りたいエリクソンの発達心理』をご覧ください。

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12~18歳頃:アイデンティティー対アイデンティティーの混乱

思春期にあたるこの時期は青年期と呼ばれます。「自分って何?」「将来、どうなろうかな・・」自分について思い悩む頃ではないでしょうか。

自分ってこんな人!こんな性格!というイメージがつかめるとアイデンティティーが確立されたといえ、忠誠という力を獲得します。
これは誰かに従うというよりは、自分で選んだ価値観にを信じて貢献ができるようになることを指しています。
地球に住んでいるんだから海が汚れないようにゴミ拾いをしよう、とか
○○としてこれをやっていこう!というような感じです。

逆にここで「自分とは何か」を確立できずにいると、何のために生きているんだろう、自分ってなんだろう・・とぐるぐると悩み続けてしまいます。家族や学校などのコミュニティー(共同体)の中で自分が貢献できる感覚があると、アイデンティティーの確立に繋がっていきます。

一緒に課題を考えるときのコツ

前述のように、課題の分離をすることを前提に接することが大切ですが、もやっとしたときにまず必要なのは、子どもの話を聞くことです。

親自身がまだイライラしていたり、感情的になっている時には、冷静に話し合うために落ち着いてからにしましょう。お茶を飲んだり深呼吸したり、別な家事をやってから・・など自分なりに切り替え方を知っておくことも良いですね。

ちなみに私は紙やスマホのメモに感情を書き出します。頭でぐるぐる考えるより客観的に見られるのでオススメです。見返すと自分の感情の傾向もわかるのでコントロールしやすくなると思います♪

目標が一致しているかを確認しよう

もやっとした事や子どもから相談されたことは、共通目標、いわゆる共同の課題を作るのも方法のひとつです。そのためには、まず子どもが

  • どう感じているか?
  • どうしたいのか?
  • どこを目指しているのか?

話を聞いて確認してみましょう。あくまでも、子どもにさせたいことではなく、子どもがやりたいことを考えるスタンスで話しましょう。

例えば塾の宿題が追いつかないのなら・・
ちゃんと終わらせたいのか?もうやりたくないのか?
学校の授業は理解できているのか、子ども自身はどうなりたいのか?
学校のテストで満点を目指したいのか、授業がわかることが目標なのか?

こどもの目指すところや気持ちがわかったら、どんな事で協力できるのか、意見を擦り合わせましょう。そこで目標が一致しなければ、共同の課題は成立しません。
その時にはやはり子どもの課題となるので、子ども自身で考えて行動することで結末を体験してもらいます。

塾をお休みして、心の余裕が出来て生き生きするかもしれないし、
やっぱり上手くいかなくて、ゲームする時間を決めて塾の宿題をやる時間を増やそうと思うかもしれないし、何かしら子どもは学ぶことがあるはずです。

まとめ

  • 子育ても終盤、見守ることを優先する
  • 自分が貢献できている感覚を感じられる環境づくりをする
  • 課題解決のために、話し合いをする習慣をつくる

思春期特有の悩みや繊細な思いを持つ子どもも少なくありません。
だからこそ、家庭での話し合う時間はなるべく惜しまず取るようにすることで、子どもも相談したり意見を言いやすくなります。

大人になる一歩手前の時期。家族みんなでいい方向に進めように工夫していきましょう♪