中学校入学を目前に控える高学年。
心も体も成長する時期です。
ぐんぐん身長が伸びて、5・6年生頃に子供に背を抜かされた!という話もチラホラ。
そして思春期に突入します。
思春期。
やっかいな時期の代表格です。
親に対する反発もますます強くなります。
目次
小学生(高学年)の「課題の分離」5つのポイント
![](http://happyadler.com/wp-content/uploads/2020/07/elementaryschool12-300x199.jpg)
アドラー心理学では、10才頃までに性格や人格が決まるとされています。
もう、親の思う通りに子供を動かすなんて、どう考えても難しいです。
それぞれの個性が鮮明に!
男女による体の特徴がでてきます。
精神的には、男の子より女の子の方が大人っぽくなるのが早かったり。
「男性は察する能力が低い」など、よく聞きますが、この年頃には表面化します。
掃除の時間なのに「なんで男子は掃除しないの!?」と、女子が怒るのです。
男子は掃除の時間を本気でわかっていないらしいです。
成績、運動能力、リーダーシップがあるか。
活動的なタイプか、もの静かなタイプか、などなど。
それぞれのキャラクターがはっきりしてきます。
子供同士でも、それはお互いに把握できていると思います。
最近では、授業も先生からの一方方向ではなく、
自分の考えをまとめて発表する能力なども重視されています。
グループ発表などを通して、得意・不得意などの差が、
昔よりもクラスメイトに伝わりやすい傾向にあるようです。
人と比べることは、嫉妬や劣等感につながります。
できない事は子供自身でよくわかっていて、傷ついたり拗ねたりしています。
特定の教科が得意、運動が得意、音楽が得意、遊びが得意…。
活発でも穏やかでも、どちらも美点です。
子供のありのままを受け止めるのは親の課題です。
得意な事を見つけて認め、自己肯定感を得られるようフォローしましょう。
その親切、余計なお世話かも!?
人と比べてしまい劣等感を抱いている。
何もやる気がおきない。
心と体の変化に戸惑い、イライラしている。
子供がこんな状態であれば、どうにかしてあげたいのが親心です。
しかし。
話を聞こうとすると無視される。
励ましたくても親の話は聞かない。
いざ話すチャンスがあっても、生意気な態度にカッチーンときてケンカ。
とっても扱いにくいですね!!
親の課題は、
「思春期は、面倒くさい時期である」と覚悟しておく事です。
これを頭に入れておかないと、
「ついこの前までは素直なイイ子だったのに、いったいどうして!?」
と、勝手にパニックになり、責任を感じ、必要以上に傷つくハメになるのです。
思春期が面倒くさいのは、子供の成長の上で当然の事です。
もう大人の一歩手前だと意識し、少し距離感を持って接しましょう。
とにかく冷静に対応しよう!
女の子が父親を嫌ったり、
男の子が母親に生意気な態度をとったり。
ツライですよね。
でも、多少は大目に見ましょう。これは親の課題です。
特に、女の子の男性に対する拒絶は正常な反応なので、
(ツライですが)気にしなくて大丈夫です。
わかっていても、
「お父さんの服と一緒に洗濯しないで」とか、
「うるせーババア」とか言われたら、やっぱりショックですよね。
ケンカしたり、必要以上に傷ついたりせず、
「やめてほしい、悲しい」などと事実を冷静に伝えるように努力しましょう。
「やれよ!」という頼み方ならやりません!
などと断るのもアリです。
言葉使いや態度が悪いのは子供なので、それは「他者(子供)の課題」です。
子供が言ったことの責任をとるのは子供なのです。
自分の行動・言動の責任をとらなくてはならない、という事に気付いた時、
反抗は終わりに向かうでしょう。
ストレスが増えやすい時期でもある
高学年になると、下級生を引っ張っていく存在です。
委員会活動が始まり、時間をとられます。
中学受験をする子は塾が増え、好きだった習い事や趣味を制限されたり。
受験するしないに関わらず、イマドキの小学生は、半数以上は塾に通っているそうです。
高学年ではストレスにより学級崩壊しやすいとも言われています。
息抜きは必要です。
そして、子供の態度が悪いからといって、それに振り回されて、
家の中が雰囲気が悪くならないように気を付けましょう。
家は親子お互いにとって帰る場所・安らげる場所として必要なのです。
夢や目標があれば頑張れる
勉強する・しないは「他者(子供)の課題」です。
高学年は「勉強しなくて困るのはあなた」と言ったら理解できる年齢でもあります。
困るのは親ではありません。子供自身です。
医者になりたい、でも勉強はしたくない?
○○学校に入学したい、でも勉強はしたくない?
それは無理な話だって5・6年生ならわかりますよね。
とにかく今のままではダメ!
夢を叶える為には勉強しなければ!
と、子供自身が決意したのなら、今まで勉強の習慣が無かったとしても、
勉強する事ができるでしょう。
「人は変われる」のです!
(※勉強勉強と書きましたが、他の事に置き換えても大丈夫です!)
この時、親の夢を子供に肩代わりさせようとしないでください。
親が行きたかった学校、なりたかった職業。
自慢できるような学校や職業を選んで欲しい、などです。
メリットを説明するのは良いと思いますが、
子供自身の夢や目標でなければ、やらされただけ。言われたからやるだけ。
「あなたの為を思って」とアドバイスしたつもりは見当違いです。
親の思い通りに事を進めようとしています。
「あなたの為を思って」と言いたくなった時は、ちょっと立ち止まってみてください。
まとめ
![](http://happyadler.com/wp-content/uploads/2020/07/elementaryschool11-300x200.jpg)
- 子供の個性を認めて、ありのままを受け入れよう。
- 幼い頃と比較して、不必要な責任を感じるのはやめよう。
- 一歩引いた距離感で冷静に対応しよう。
- ストレスの多い時期であることを理解しよう。
- 子供自身の夢や目標を応援しよう。
とにかく面倒くさいお年頃。
思春期・反抗期を楽しむ気持ちには…なれないかもしれませんが、
大人として、なるべく冷静になりましょう。
![](https://happyadler.com/wp-content/uploads/2020/07/elementaryschool01-320x180.jpg)
![](https://happyadler.com/wp-content/uploads/2020/07/elementaryschoo04l-320x180.jpg)