アドラーは人生において避けられない課題のことをライフタスクと呼びました。
前回は、ライフタスクのうちのひとつ、仕事のタスクについて説明させていただきました。
今回は交友のタスクについて深堀りしていきます!
目次
交友のタスクとは
交友のタスクは、友人関係だけではなく、すべての人との関わり合いを意味しているのだと考えられます。
ひとは一人では生きていけません。
今あなたは、スマホやPCでブログを見てくださっていますよね?
それはスマホやPCを作ってくれた人や発案した人、取引業者や運送業者、電気屋さんやケータイショップの方など、たくさんの人を通してあなたの手元に届いているはずです。
そう考えると、当たり前に使っていますがありがたい事ですよね・・。
他者とどのように付き合って生きていくかは、避けては通れない課題です。
交友でのポイントは、いかに他人に「興味が持てるか」です。
人間誰しも相性はあるかと思いますが、どこに行っても人間関係がいまいち・・という場合には、他者への関心や共感が低い可能性があります。
他者に興味を持てない・・
興味を持とう!と言われても、
「あんまり他人に興味が持てない」という悩みを持つ人がいます。
あなたもそうなのであれば、
実はあたり前の事なのでご安心ください!(笑)
人は自分の事ばっか考えている
朝起きて、(眠いな、ちゃんと寝たのに)
朝食で(味濃かったな。お昼は何食べようかな~)
会社に向かう道で(今日は〇〇があるから朝イチで△△を済ませておかないと。A先輩と一緒だからスムーズに終わりそう♪)
退勤後に(定時で帰れたー!電車も座れてラッキー♪今日は頑張ったから、スーパーでお酒とお刺身買っちゃおう・・)
こんな感じで意識しなければ人は自分の事ばかり考えています!
では、どんな時に他者に興味を示すかというと・・
自分にメリットがある時です。
自分にメリットがある人に価値を感じる
「自分にメリットがある人」と書くと、
なんか冷たいな~とか、損得勘定かよ~・・という風に思ったでしょうか。
多くの人は、自分の恋人や家族に興味を持っていると思います。
それは自分に安心感や、援助を与えてくれるという価値というメリットがあるからです。
赤ちゃんだって、見てるだけで癒しを与えてくれますし、近くにいると「自分が守ってあげないと!」という使命感も感じませんか?
仕事も、誰かに需要(価値)があるから興味を持ってもらい、そのサービスを使ってもらえますよね。
先述の例では、A先輩と仕事をするとスムーズに仕事が終わるメリットがあるので
「A先輩と仕事がしたいな」「何かコツがあるのかな?」など
相手に興味を持つことができ、
「恩返しをしたい」「A先輩の役に立ちたい」
と社会に貢献する気持ちが芽生えてくるわけです。
沢山のことに感謝できる人になる
以上を踏まえると、たくさんのことに価値やメリットを見いだせる人ほど感謝の気持ちや興味を持つことができ、人とのかかわりに積極的になれるといえるのではないでしょうか?
感謝の心を育てるコツは「当たり前を捨てる事」です。
やってもらって当然!の意識の典型的な例がクレーマーです。
「これぐらいやって当たり前だろ!」
傲慢な態度は、ご存じのとおり周りの人を遠ざけます。
職場の人や家族に、心の中で思っていませんか?
スマホひとつにしても沢山の人が関わって、当たり前のように使えるように、
道路が整備されているのも、職場のトイレが綺麗だったり郵便や荷物が毎日届くのも、家族がいることさえも、沢山の人々とのご縁があったからこそ。
周りに興味が持てない人は、そこに少し目線を向ける意識をしていきましょう。
少しずつ、社会の一員として周りに還元したいという気持ちが出てくるかと思います。
これを共同体感覚とアドラーは呼びました。
共同体感覚について、詳しくはコチラ↓
本格的に取り組みたい人は、『ザ・マジック』という本のワークの1つ、1冊のノートを準備して、毎日10個の感謝を書き記してみるのも意外と効果的です。
最初は難しく感じても、日を重ねるごとにスラスラかけるようになり、他者の良いところを見る習慣が身につくので個人的にはオススメです。
今よりも、感謝の範囲をどんどん広げていきましょう!
まとめ
- 全ての人との関わり合いが交友のタスク
- 興味が持てないのは基本的には当たり前の事
- 興味を持てる=相手が価値ある人だと認める事
- 感謝を育てて、敵対心を捨てることが
相手に興味をもって貢献していく第一歩!
「全ての悩みは人間関係」とアドラーがいうように、幸せに生きるためには対人関係の見直しは必要不可欠です。
心の持ちようは難しく感じるかもしれませんが、習慣づければ歯磨きのように当たり前にできるようになります。
お風呂の間やスーパーに行く往復の時間でもいいので、はじめは意識して感謝する時間をとってみるのはいかがでしょうか♪