自分のことを認めてほしい、受け入れてほしい。
人間であれば、当たり前にあるのが承認欲求です。
子育てをしながら家事もして、仕事もしている方もいるかと思います。
こんなに頑張っているんだからほめてよー!!って思いませんか?
しかし、アドラー心理学では他者からの承認を求めるのを否定しています。
誰にも認められなくていいってこと!?
どういうことなのか、解説していきます!
目次
どうして承認欲求があるのか
ひとから認められたり褒められたりするのって、なんで嬉しく感じるのでしょうか。
それは、自分の価値が認められたと感じるからです。
承認欲求からの行動はもろい
あなたは職場でみんなが敬遠する雑用なども進んでやることにしましたが、1週間続けても、誰も感謝したり、評価をしてくれません。
雑用をする目的が、認めてもらいたいからという承認欲求からくるものだったら、あなたはこの先もこの行動を続けられるでしょうか?
適切な行動をすると褒められて、不適切だと怒られる。
日本人の多くは賞罰教育で育ってきています。
この教育の落とし穴は、どんなに適切な行動であっても、褒めてくれる環境がなければ適切な行動をしなくなってしまうことです。
みんなのために!と言いながらも、やっぱり気づかれたり感謝されたりしないとやりがいがないよなぁ・・なんて思いませんか?
私は家事をしていると時々思ってしまいます(笑)
誰かの期待に応えるために生きているのではない
冒頭でも書いた通り、承認欲求とはあって当たり前の欲求なので、それを悪いことと捉える必要はないかと思います。
ただ、自分の行動の軸が「承認欲求」になってしまうと、それはほかの誰かが望む生き方になってしまいます。
自分自身の人生のはずが、他者にゆだねた人生を歩んでいませんか?
心理学ではミラーイメージの法則というものがあり、「相手へ向けた感情や思考・行動は、そのまま自分に返ってきて自分の思考や行動に返ってくる」といわれています。
常に誰かの期待に応えるような行動が当たり前になっているひとは、無意識のうちに「普通こうするでしょ!」と他者にも自分の理想を押し付けることをしているかもしれません。
自分の行動で幸せを感じているか振り返ろう
褒められるように頑張ろう
嫌われないように・事を荒立てるくらいなら相手のいうことを聞いておこう・・
その場が丸く収まるなら、自分が我慢すればいい
常日頃から、こんな考え方をしているひとは、
死ぬまで自分らしさに蓋をして生きて後悔しないか?
今、本当に幸せを感じられているか?
ぜひ振り返ってみてください。
私は、エステサロンや服屋さん、ドラッグストアなど
全ての人に良い顔をしたくて、オススメされた高い化粧品や服を買ってしまう過去がありました。
他人がどう思うかはコントロールできない
アドラー心理学では課題の分離という考え方があります。
前述の私の体験で説明すると
化粧品を買うかどうかは私の課題。
それに対して好印象を持つかどうかや、接客態度が良くなるか否かは店員さん側の課題です。
私がどんなに化粧品を買おうがエステのコースを契約しようが、店員さんが認めてくれるかどうかは相手次第で、私にはコントロールできないことなんです。
どんな人でも嫌いな人や、良い人だけどなんか合わないな、というひとはいると思います。
全員に好かれるのは、冷静に考えると無茶な話。
そう考えるとちょっとばからしいですよね。
そこに気づいてからは、変に気を遣って不要なものを買ったり契約することはなくなりました。
最初から、家族や職場の関係から入ってもいいですが、このように数回しか会わない関係の人から変えていくのもアリだと思います。
課題の分離について、詳しくはコチラ↓
自分から与える人になる
承認欲求からくる「認めてもらいたいから行動する」
これは言い換えると承認や評価の見返りを求めて行動しているとも言えます。
承認欲求から自由になるポイントは共同体感覚。
これは自分が所属する共同体(グループ)のためにできることは何か?という視点で考えることです。
同じ行動だとしても、与えてもらう意識ではなく、与える意識にしてみましょう。
例えばボランティアでゴミ拾いや、家でのお掃除でも
きれいなほうが気持ちがいいから!
子どもたちがゴミでケガしないように!
自分から相手へ気持ちが向いていればきっとあなたのプラスになりますが、
感謝や称賛を求めているな、と感じたらいったんやめたりハードルを下げたりしてもいいと思います。
まとめ
- 承認欲求があるのは当たり前だけど、行動の軸にはしない
- まずは誰かのためではなく自分の幸せのために行動する
- 相手がどう思うかは操作できないので過剰に気にしたってムダ!
誰かを幸せにするには、自分が幸せで満たされていないと分け与える幸せがありません。
相手にどう思われたいかより、「自分はどうしたいか」を
振り返る習慣を取り入れてみませんか?