「どうしてうちの子どもは勉強しないのだろう?」
「子どもに勉強しなさいと言ってもいまいち反応が悪い」
小学生くらいの子育てをしていると、勉強して欲しいのになかなかしてくれなかったり、勉強しない理由を聞いてもだんまりで反応が悪かったりすることってありますよね…。
今回は、なかなか自分のことを話してくれない子どもに、アドラー心理学に基づいた”本心を話してくれる魔法の考え方”をご紹介します!
この考え方を持って子どもと話せば、子どもは本心を話してくれて、お互いの会話がうまくいくこと間違いなしです♪
目次
秘訣は”相手の関心に関心を持つ”こと
なかなか本心を話してくれない子どもから、本心を引き出すための魔法の考え方は、ズバリ”相手の関心に関心を持つこと”です!
アドラー心理学では、このことを”共感”とも呼んでいます。
大切なのことは「共感」することだ。
「共感」とは、相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じることである。
アルフレッド・アドラー
このアドラー先生の言葉をより詳細に解釈すると、共感とは、「相手の置かれている状況や考え方、考え方の背景、感情、意図、興味、関心などに関心を持つこと」と言えます。
相手の関心に関心を持つためには?
先ほど、相手の関心に関心を持つことの大切さについてご紹介しました。
それでは、相手の関心に関心を持つためにはどうすれば良いのでしょうか。
具体的には、以下のようなことを意識して会話をしてみましょう!
- 相手は、どんなことに興味・関心があるのだろう?
- 相手は、なぜそのことに興味・関心があるのだろう?
- 相手は、どういうことに価値を感じているのだろう?
- 相手が大切にしていることは何だろう?
このようなことを意識して会話をすることで、相手の関心に関心を持った会話ができるようになります!
相手の関心に関心を持つことで、相手は本心を話す
相手自身ではなく、相手の関心に関心を持って話すことで、相手は本心を話してくれるようになります。
シチュエーション:子どもが勉強しないとき
△相手に関心を持った態度△
例:「どうして勉強しないの?」と問う
➡︎「勉強が嫌いだから」とか「やる気が出ないから」と言うだけで、それ以上の発展がない
◎相手の関心に関心を持った態度◎
例:「勉強よりもしたいことがあるの?」と問う
➡︎「勉強よりもゲームがしたい」「ポケモンのゲームがしたい」と、相手の関心を知ることができる。
子どもが勉強しないとき、子どもに「どうして勉強しないの?」と問うたところで、解決策は見えません。
なんで嫌いなのか、なんでやる気が出ないのか、そんなの子どもにだって分からないからです。大人の私たちだってやる気が出ない理由、嫌いな理由を言語化するのって難しいです。
しかし、相手が何に関心があるのかを問うことで、相手の考えを知ることができるので、話は発展していきます。
相手の関心に関心を持った態度:「勉強よりもしたいことがあるの?」と問う
➡︎「勉強よりもゲームがしたい」「ポケモンのゲームがしたい」と、相手の関心を知ることができる。
あなた:「そっか、ポケモンがしたいんだな。ポケモン、楽しいもんね。ポケモンのどういうところが好き?」
子:「う〜ん、自分がちゃんと育てたら相手に勝てるところが好き!」
あなた:「そっか、自分の育てたポケモンで勝てたら嬉しいよな。自分の努力が成果として現れるところが好きなんだね。それはポケモン以外でもそうなの?」
子:「うん!でも勉強は頑張っても分からないから嫌い。」
あなた:「そんなことないよ!○○だってこないだ九九の計算ができるようになったじゃん!ちゃんと頑張ったから、できるようになったんだよ」
子:「そう、かなぁ。」
あなた:「そうだよ、今○○がやってる算数の問題だって、頑張ったら絶対できるようになるし、成果につながるよ!頑張ってみない?」
子:「うん、やってみる!」
このように、ただ相手に関心を持つだけだと、「なぜ?」「どうして?」という気持ちが先行し、なかなか相手の本心を探ることができません。コミュニケーションも発展していきません。
しかし、相手の関心に関心を持つことで、相手も「自分の関心に興味を持ってくれているんだ」と嬉しい気持ちになり、自分のことを話してくれるようになります!
自分のことを話してくれさえすれば、目の前の「勉強をしないといけない」という課題を乗り越えるように話を進めることもできます。
まとめ
- 相手の関心に関心を持つことは”共感”であり、相手の本心を引き出す魔法の考え方
- 相手の関心に関心を持つためには、相手の興味・関心・価値観・考え方について質問してみよう
- 相手から本心を引き出すことができれば、会話は発展し、自ずと解決策は見えてくる
まずは相手の関心に関心を持ち、相手に本心を話してもらいましょう♪