中学生になると、大人扱いされる場面が増えてきます。
特に、料金…!
電車・バスの乗車賃が大人料金になるのはお馴染みですね。
各種入場料金などは、学生料金が設定されていたり学割という言葉もよく見かけます。
親にとってはまだまだ子供でも、日常的・社会的に、もう子供ではなく、少なくとも学生という立場であることを実感します。
目次
中学生における「課題の分離」ポイント
またしても現れる「壁」とは!?
「中1の壁」です。
「小1の壁」、「9才の壁」に続いて、親子がぶつかる3番目の壁です。
「中1の壁」とは、主に学習や環境についていけなくなってしまう事です。
- 中間テスト・期末テストの存在感。
- 6年生という最上級の学年で威張っていたのに、1年生という最下級の学年に。
- 先輩・後輩で厳しい上下関係を求められる事も。
- 教科毎に先生が変わる。
- 新しいクラスメイト、新しい友人作り、など…。
中学生は、勉強・部活動・それに伴う人間関係が一気にレベルアップします。
これらに立ち向かうのは「他者(子供)の課題」ですね。
特に厳しい部活に所属した場合、家族みんなの生活に影響する事も…。
子供の選択した道を尊重し、協力していくことは「自分(親)の課題」となります。
勉強や部活で疲れている事も考慮して対応しましょう。
とはいっても、ちゃんと食べて寝てたら、翌日まで疲れが残ってる…という事は少なそうです。若いって素晴らしい!
「食べる・眠るができれば大丈夫!」
これは保育園の慣らし期間に、保育士さんから言われたセリフです。
本当に、何才になっても基本だと思います。
成長期ですから「まだ食べるの!?」って驚くほど食事の量が増えたりするかも…。
中学生は危険がいっぱい!?
大切なことの基準が大人と違う
友達の言う事は、根拠の無い噂話でもすぐ信用するくせに、親の言う事は聞かない!
なんてこと、ありますよね。
「大人は信用できない!」ってヤツです。
親や大人に対する反発からなのか、友達・仲間内での評価(ウケるか)が重要で、その他の意見や正論は、どこかへすっ飛んでいってしまいます。
親より友達との関係を重視する傾向は、この年頃の特徴で、多少は仕方がないのです。
どうしても思春期・反抗期は、親子のコミュニケーションが不足しやすくなります。
嫌がられない程度・一歩引いた距離感のある見守りが親の課題となります。
危険の幅が広がる
幼児とは違う種類の危険も待ち受けています。
成長するにつれ、子供が加害者側になるかもしれない、という可能性も高まります。
犯罪行為をしてしまう、また、犯罪に誘われたり巻き込まれたりする場合もあります。
そして、「悪気なく」「なんとなく」やってしまいそうな違法行為もあるのです。
例えば…
- 悪口の度が過ぎれば名誉毀損(相手がお店なら業務妨害)
- 無料でラッキー!と違法ダウンロード
- 誰かのIDやパスワードを使って不正アクセス
- SNSで個人情報漏洩
- 度胸試しに線路を歩く…
道徳や公民といった授業はありますが、意外と法律を習う機会は多くありません。
アダルトサイトの架空請求などのトラブルも、無知ゆえに起こります。
知識不足・興味本位で子供が危険にさらされる事の無いようにしたいですよね。
子供にスマホやPCを渡す際の設定や、親子間でのルールを工夫するなど、危険を未然に防ぐ事は親の課題となるでしょう。
中学生は不登校が急増する
病気や経済的理由を除く欠席、いわゆる不登校。
中学生になると、不登校の生徒が増加する事が問題視されています。
もちろん小学生でも不登校はあります。
1年生から6年生にかけて、どんどん人数が増えていきます。
中学生でも、1年生<2年生<3年生、と学年が上がるにつれて増化します。
中学生全体では3.65%、小学生全体では0.7%が不登校とされています。
その中で、小6と中1を比較すると、中1で急激に2倍以上の人数に跳ね上がります。
中学生の、27人に1人は不登校…。
クラスに1人か2人、学年には数人いるイメージです。
(参考:『平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について』文部科学省)
突然ですが、
車の運転をする方は、もしもの場合に備えて保険に加入していますよね。
不登校の可能性は、事故を起こす可能性よりずっと高いのですが、不登校に備えている人なんて、ほとんどいないでしょう。
小学生の頃に、不登校の前兆が無い(気づかない)場合も多いのです。
もし子供に異変を感じた時、その理由は「思春期だから仕方ない」「単純にサボりたい」ではなく「学校生活がツライ」という可能性、それほど他人事ではありません。
義務教育って、誰の義務?
小学校・中学校は「義務教育」です。
ところで、「義務教育」の意味を正しく理解していますか?
義務だから行かなくちゃいけない(行かせないといけない)と思っていませんか?
この日本においても、子供が労働力だった時代があります。
子供を「働かせないで学習させる」、
これが親の義務です。
行政には学校を設置する義務があります。
子供に「学校へ行かなければならない」という義務はありません。
子供にあるのは義務ではなく「学ぶ権利」です。
「絶対に行かなければならない」と思い込むと、親も子も追い詰められてしまいます。
「学校に行かせなくてはならない」は、親の課題ではありません。
学校を休むのは違反でも何でも無いのです。
まとめ
- 子供の選択した進路・部活などを尊重し、協力しよう。
- 無知ゆえの危険を防ぎつつ、距離感のある見守りをしよう。
- 不登校は他人事ではなく、中学生で不登校数が倍増するのは事実。
中学生の過剰な先輩・後輩関係の厳しさ。
姑による嫁イビリにそっくりだと思いませんか?
「あなたの為に」と言いながら、自分がやられたから、やり返しているだけなんです。
だから無くならないんです…。
中学生。まだまだ未熟ですよね。
親として子供に対して「嫁イビリ状態」にならないよう、気を付けなくてはなりません。