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アドラー心理学

アドラー心理学を用いた子育ての意味とは?3つのメリットをご紹介

このブログでは、様々なアドラー心理学を用いた考え方をご紹介しています。

今回は、アドラー心理学を用いると、子育てにどんな変化が起きるかに焦点を当ててご紹介したいと思います。

目次

アドラー心理学とは?

アルフレッド・アドラーは、オーストリア出身の精神科医です。
心理学の三大巨頭のひとりで、かつてはそのひとりであるフロイトと研究をともにしていましたが、考え方の違いから後に決別し、個人心理学という体系を築きあげてきました。

フロイトの心理学はアカデミックな・・つまり、伝統的で学術的な理論であることに対し、アドラーは実際に働く人々に当てはめやすい実用的な心理学を追及しています。

個人心理学とアドラー心理学は同じ意味合いなのですが、「個人心理学」と聞くと個人を見るための心理学というニュアンスが強くなるため、日本では「アドラー心理学」と呼ばれています。

アドラー心理学の考え方については、こちらの記事でまとめています。

アドラー心理学とはなに?わかりやすく5つのポイントを解説! 岸見一郎氏・古賀史健氏の著書「嫌われる勇気」から世間に広まりつつあるアドラー心理学ですが、「結局アドラー心理学ってなに?」と疑問...

 

アドラー心理学とは?簡単に3分で分かる初めてのアドラー心理学まとめ!アドラー心理学をご存じでしょうか? 私は聞いたことが無かったのですが、 先日友人が子育てにすごく役立つよ!と教えてくれたので 興味...

アドラー心理学を子育てに生かすメリット

では、実際にアドラー心理学の考え方を子育てに取り入れてみると、どんな変化があるのでしょうか?

自分で考える習慣がつく

かけがえのない、大切なこども。
万が一のことがあっては怖いので、間違ったことをしたら叱り、正しいことをしたら褒めるのも教育のひとつですよね。

ただ、この賞罰教育には弊害があります。
それはその行動の正しさは、「親」基準であることです。

自分にとっての正解というよりも、相手が正しいと思う事を基準に考えるようになるので、自然と自分の意見を出す機会が少なくなります。
それなのに、いざ社会に出て「自分で考えろ」と言われても困ってしまいます。

スポーツをしている人が、ケガや風邪で数日休んだ後に体がなまるように、使っていない能力を急に出せと言われても無理があるんです。

アドラー心理学では賞罰教育ではなく、子どもが自分で学んで適切な行動をできるようになると信じて支援する姿勢をとっています。

命の危険がある時などのリスクが大きすぎる時を除き、なるべく子ども自身が考えて答えを出せる環境をつくりましょう。
失敗しながらも自分で試行錯誤することで考える習慣がつき「自分の力で出来る!」という自信や自己肯定感を育むことができます。

他者評価がなくても、貢献できる人になる

これも賞罰教育のデメリットのひとつなのですが、

  • 「褒められるから」良いことをする
  • 「怒られるから」悪い事しない

これは親という他者がいるから成り立つ行動ですよね。
保護者や他人の目がない場所では「褒められる」というご褒美がありませんので、同じ行動ができるかはわからないのです。

  • お母さんがいるときは妹に優しくするけど、お留守番の時には意地悪しちゃう
  • お友達がいるときは優しい子でいられるけど、ひとりで電車に乗ると席を譲るなどの気遣いをしなくなる・・

アドラー心理学では、社会に所属したり、その社会やグループに貢献することで得られる喜びの「共同体感覚」を大切にしています。

  • 妹の遊び相手になったら、嬉しそうにしている
  • 席を譲ったら、おばあさんの役に立てたみたい

このようなところに目を向けられるようになり、共同体感覚が育ってくると、
人目がなくても適切な行動が取れたり、やらされている感がなく、自ら社会奉仕できる人間性が育まれていきます。

共同体感覚についてはコチラ↓

アドラー心理学を子育てに!共同体感覚を高める3つのポイントは⁉︎アドラー心理学の『共同体感覚』と言う言葉聞いた事あるけどイマイチピンと来ないって事や『共同体感覚』は何となく分かったけど子育てにどう活か...

お互いのストレスが減る

アレしちゃだめ!
何度言ったらわかるの?
なんで〇〇するの!?

しつけとして言いがちな言葉ですが、言う側も言われる側も疲れちゃいますよね。

悪いところばかりに目を向けていると、どんどんダメなところに目を向けるセンサーが発達して、嫌なところがどんどん目につき、叱り、自己嫌悪・・負のループです。

また子どもにとっても、怒られてばかりで「親は敵だ」という思いが芽生えてしまうと、本音が言えなくなったり、いざというときに助けを求められなくなる可能性があります。

 

「カレーの入ったお皿を運んでいるときに落として割ってしまった」

このような出来事でも、

  • お手伝いをしようとしてくれたんだね?ありがとう、ケガしてない?
    カレーが入っていて、重いし熱かったんじゃない?どうすればいいと思う?
  • なんで一気に運ぼうとするの!こぼすに決まってるでしょ。
    危ないからどいて。はーぁ・・

良いところ・悪いところのどちらに目を向けるかで、印象が全く違いますよね。

最初は慣れないでしょうし、カッとすることも多く大変かもしれません。

しかし、場数をこなせば良い所に自然と目が向くようになり、お互い過度な負担を感じずに過ごせるようになってきますよ♪

まとめ

  • 実際に一般人に活用しやすい心理学、それがアドラー心理学
  • 自分で考えて、行動できる子になる
  • 自主的に正しい行動や他者貢献ができるようになる
  • 保護者も子どももストレスが減り、一石二鳥!

アドラー心理学を子育てに活用するメリット、感じていただけたでしょうか♪

子どもには勿論、親側も気持ちが軽くなるアドラー心理学。
あなたも一緒に学んでみませんか?