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アドラー心理学

アドラー心理学を子育てに活かす!日常にありがとうを散りばめよう

アドラー心理学を活用した子育てでは「叱らない&ほめない」方法をおすすめしています。

「褒めない代わりに感謝すること」

これがアドラー心理学の考え方において、自立した人間になるための大切な考え方のひとつなのですが、いまいちピンときていない人はいませんか?

  • 叱らない・褒めないってほったらかし?
  • 褒めて、子どもが自分からやってくれるなら良いじゃん!
  • 褒めるのと感謝って一緒じゃない?

そんな疑問を持った方のために、わかりやすく説明していきたいと思います!

目次

子育てでも対等な関係になろう

夕食に作って盛り付けたカレーライス。
Aくんが運ぼうとして「あちっ!」と手を離し、床に落としてしまいました。

「なにやってんの!危ないでしょ!あっち行ってなさい!!」

このように叱ってしまうと、子どもは「叱られた」という所に目が行ってしまいます。
「○○すると危ないんだな」ではなく「○○すると怒られるんだな」と根本的な理由が理解できずに終わってしまうんです。

これでまた似たような事を繰り返したり、新たな行動を起こす自信が無くなったり、「手伝おうと思ったんだけどな・・僕、役に立たないんだなぁ・・」なんて思ったりするかもしれません。
叱る事のデメリットは委縮して勇気がくじかれること。わかりやすいですよね。

じゃあ、褒めるデメリットは?

褒めるんなら、自信がつくし良いんじゃない??

そんな気がしてきますが・・
褒めることの落とし穴、それは「褒められることが目的」になってしまうことです。

「お皿運んでくれるの?偉いねー♪すごいねー♪」
この褒める声がけだと、褒めてくれない人の前や、そもそも誰も見ていない場面では行動をしない可能性が高いんです。

そもそも「ほめる」「叱る」というのは縦の上下関係があるからこそ生まれる行動。
上司と部下・先生と生徒・・
立場が上の人間が下の人を威圧・評価するようなイメージです。
アドラー心理学では、大人も子供も全て対等(横の関係)という考えなので、
褒めたり叱ったりするのではなく、感謝を伝えていきます。

「ありがとう」で貢献する喜びを育む

褒めることと感謝することは、似ているようでちょっと違います。

子どもが何かをしてくれた時には、それが成功か失敗かは関係なくその行為に対して感謝の気持ちを伝えます。

母「お皿運んでくれたの?手伝ってくれるのすごく助かる~ありがとね!」
母「お父さん!Aくんがお父さんのコップも出してくれたよ~」
父「おっ!ありがとう、お仕事で疲れてたけど元気出たよ。嬉しいなー。」

「良い子だね」や「優秀だね」ではなく
「助かったこと」「貢献しようとしてくれて助かったこと」を伝えるのがポイントです。

このような感謝される経験が
「喜んでもらうって嬉しいな」「僕って役に立っているんだなぁ」という
貢献する喜びや、社会の一員であるという意識が芽生えていきます。

この意識をベースに行動できる子は、誰も見ていなくても、自然と適切な行動ができるようになります。

失敗した時の感謝ってなに!?

冒頭の例で出した、カレー皿を落としたAくん。

この時、片付ける側はもちろん大変ですよね。お察しします・・
でも、スッと気持ちを落ち着けて、

  • 子どもはどう感じているのか
  • この行為の良い所は?

こちらに意識を向けてみましょう。
うまくお手伝いが出来ずに落ち込んでいるかもしれませんよね。
子どもがどう思っているのか、しっかりと耳を傾けて、やってしまった取り戻せない過去を責めるのではなく、次にどうすればいいのかを一緒に考えてみましょう♪

〈親〉
「あらら、大丈夫?やけどしてないかな?」
「お手伝いして運ぼうとしてくれたんだよね。ありがと、嬉しいよ!」
「熱くて落としちゃったの?・・そうなんだね。
じゃあ、次はどうすればうまく運べるかなあ?」

〈子ども〉
「お母さんは手袋(ミトン)してたっけ」
「急いでテーブルに行こうとしたから・・ゆっくり持てば熱くても元に戻せたかなぁ?」

子どもなりに色々考えてくれると思います。

思いつかないようならこちらから少し提案してみるのも良いですね。
「○○してみるのはどう?」「お母さんは○○してるよ」
あくまでも○○しないとダメ!と強制はしないように注意しましょう。

失敗をしたときこそ、次の挑戦におびえず勇気を持って行動できるような接し方をすることが大切です!

無条件の「ありがとう」を伝えよう

ひとは、誰かに貢献して感謝される経験で「自分には価値がある」と感じる事が出来ます。
前述した、こどもが何かしてくれた時にお礼を伝えることも大切ですが、更に「自分は無条件でOKだ」思えることも大切になってきます。
つまり存在しているだけで役に立っている!と思えることです。
この意識を育むためには、当たり前のことに注目するのがポイントです。

子どもが自立出来たり、いろんな事ができるようになるには嬉しいですが、うまくできなかったとしても、「生きている」だけで嬉しい事ですよね。
その思いを日常的に伝えていきましょう♪

無事に幼稚園から帰ってきた。ご飯を残さず食べた。寝る前に歯磨きをちゃんとした。
買い物についてきた。テレビを見て笑ってる。
これって、存在しているからこそ見られる光景ですよね。

「Aくんといると楽しいよ!」
「いつもそばにいてくれてありがとね~♡」
「お父さんもお母さんも、いつだってAくんの味方だよ!」

是非日常的に取り入れてみてください!

まとめ

  • 子どもでも対等な関係で、褒めずに感謝する
  • 失敗も成功も、話を聞いて良い所を見つけてあげる
  • いるだけで奇跡!当たり前だと流さない

最初は慣れずに上手くできないかもしれませんが、毎日少しずつ取り入れてみませんか?
当たり前のような日常が、実は奇跡のようにありがたいことだと思えたら、あなたの目の前の景色はどんどん変わっていきますよ♪