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アドラー心理学

アドラーから学ぶ子どもの教育方法。知らないと子どもの自立心が育たない子育ての概念を覆すアドラー心理学とは⁈

新型コロナが流行してから、テレワークや保育園の休園などで、子どもと過ごす時間が増えた方は、多いと思います。
そんな毎日に子どもが思うように動いてくれないと、ついついイライラして大きな声で怒ってしまった経験、誰もがありますよね。
褒めては怒ってを繰り返している日々。

ワンオペで頑張っているけど、本当にこれで良いのか・・・。子育てに正解はない中、自立した人間になってもらいたいと必死にやっているけど、褒めるのも怒る(叱る)のも疲れた。
私も2歳と6歳の子の親なので、その気持ち、よく分かります!!
そのような方は、いっそのこと、褒めることも怒ることも止めてみませんか?

今回は、アドラー心理学の褒めない、叱らない教育を知ることで、自立を育む有効な教育の仕方を学ぶことができます。
毎日、育児で奮闘している方必見の今日から取り入れられる内容ばかりですので、是非、実践してみましょう!

目次

【アドラー心理学】子どもの教育で褒めると怒るとは?


アドラーと聞くと、「嫌われない勇気」(ダイヤモンド社)などが思い浮かぶ方も多いかと思います。
アドラーは、ユング、フロイトに並ぶ心理学の三大巨匠の一人で、「アドラー式子育て」は、アドラー心理学を取り入れた子育てを指します。
その中で最も重要なポイントは、共同体感覚(人が人を支配しない対等な関係)です。

あなたは、最近どのようなことで子どもを褒めたり、怒ったり(叱ったり)したでしょうか?ちょっと思い返してみてください。

はい、思い出したことでほっこりしたり、負の感情がよみがえったかと思います笑
さて、思い出した内容は、どのような場面でしたでしょうか?
私は、子どもができなかったことができるようになった時は、無性に嬉しくて、褒めちぎったことを思い出しました。

この「褒める」と「怒る(叱る)」は、日常茶飯事のこと。しかし、このような感情が働くことって、とても疲れますよね。
アドラー心理学では「褒めない」「怒らない(叱らない)」ことをポイントとして挙げています。

「どういうこと?褒めないし、怒らない?それじゃあ、褒めないと伸びないし、怒らない(叱らない)と悪いことを悪いと理解できないじゃん」
そう思ったのではないでしょうか?

なぜ、アドラーは、「ほめない」「怒らない(叱らない)」教育が必要であると言っているのでしょうか。
結論から、
褒めることは、上から目線の行為のため、対等な関係ではない。
怒る(叱る)ことは、子どもが思うように動くために支配するために使いがちで、対等な関係ではない
ためです。

つまり、褒めることや怒る(叱る)ことは、アドラー心理学で重要としている共同体感覚からみると共に真逆の行動となってしまいます。

■褒める
・自尊心や向上心を育てようと、些細なことでも頻繁に褒める→褒められることが当たり前になる→褒められないと不安になる→褒められるために、「自分がどうしたいのか」ではなく、「他人がどうしてほしいのか」が考えの基準となる→自分で考えられなくなる。

■怒る(叱る)
・できないことに対して怒る、嫌味を言う→言われることで、子ども自身がやる気をなくしてしまったり、学ぶ機会を奪ってしまったりすることに繋がる→自分で考えて行動ができなくなる
➡結果的に、自立した人間に育たないことに繋がると言えます。
では、どのような声掛けが良いのでしょう。

【アドラー心理学】子どもの教育で有効な声かけは?

よく、大げさなくらい「すごい!!よくできたね」とか、悪いことや危ないことをしようとした時は、「〇〇しなさい」とか、「××したらダメでしょ?」と言ってしまうことはありませんか?
振り返ってみると、自分自身もしょっちゅう口にしていたワードだと思います。
つい先日、私も「今は、遊ぶ時間じゃないでしょ。保育園に間に合わないでしょ?早くしないさい」と言ってしまったばかり・・・。(反省)

アドラー心理学では、「勇気づけ」ということが重要とされています。
そもそも勇気とは、自分自身で問題(困難)を解決していく力を表します。
この勇気がないと、一人で考えて行動することができない子になってしまいます。そして、この勇気を与えるためには、子どもの気持ちに寄り添って、同じ目線に立つことで育まれます。
ここで感の良い方は、気付いたかと思いますが、「じゃあ、褒めることは、してはいけないの?」と思う方もいるかと思います。
褒めることは、悪いことではありまん。しかし、多様は避けたほうが良いことと、褒めること=勇気がつくことは、また別のことです。

具体例

■褒める
「〇〇ちゃん、上手に掃除ができたね。すごいね!!よく頑張ったね!」
「すごい、また100点取ったの?さすが、〇〇ちゃんね!!」

勇気づけ
「お部屋がきれいになったね。気持ちいいね!」
「〇〇ちゃん、嬉しそうね。お母さんも嬉しいな!」

■怒る(叱る)
「なんで〇〇したの?ちゃんと言ったことをやりなさいよ(怒鳴りながら)」
「どうして約束したことを守れないの?〇〇ちゃんは、ちゃんとできているのに・・・」

勇気づけ
「どうして〇〇しちゃったのかな?〇〇すると、お母さん、心配しちゃうな~」
「約束を守れなかったのは、どうしてだと思う?次から、どうしたら守れそうかな?」

具体例でより、「ほめること」と「勇気づけること」の微妙な違いは、分かりましたか?
子ども目線で考えるか、自分目線で考えるによって、伝え方も変わってくると思います。
そのことをアドラー心理学では、課題の分離と呼び、他者の問題と自分の問題を分けて考えることが必要であるとされています。
それでも、ついつい「なんで?」「どうして?」と言ってしまう場合は、Iメッセージで考えることがおススメ。

■Iメッセージのポイント
・自分を主語にした投げかけ
・伝えるタイミング

【アドラー心理学】子どもの教育のおすすめ本は?


アドラー心理学では、子育てに関する本がたくさん出されており、忙しいお母さんにとっては、「どれを読んだらいいの?」と分かりづらいかと思います。

そんな方にもスラスラと読めるよう、マンガも含めたパパママにおすすめの本が、とてもよくまとめられていたページがありましたので、そちらを参照ください!!
私のおすすめは、やはりマンガです。スラスラと読めて、すぐ実践に繋げられます。
https://feature.cozre.jp/77080

【アドラー心理学】自立をするための子どもの教育とは?

アドラー心理学では、自立を以下のように捉えています。
・自分のことが自分でできるようになる
・自己中心的な生き方からの脱却

では、どうそれを育んでいくのか?ここ、とても重要です!!
結論から、親は、子どものことを先回りしてやらないことです。
自分には、自分だけの人生があるように、子どもにも子どもの人生があります。
自分と子どもは、別の人格です。それを親子の関係でコントロールすることはできないのです。

では、そのためにも具体的にどうするか・・・
・子どもに選択させる➡自分の選択に責任を持つ
・子どもの行動について、なぜ、そうしたかを一緒に考える➡自分で考える力を養う
これらは、対等な関係があってこそ、成り立つことです。

【アドラー心理学】子どもの教育の効果は?


これまでお伝えした方法で子どもに接すると、以下の効果が期待できます。

自分で決められる
他人の顔色を伺うことなく、自分で自分のことを決められるようになり、責任転嫁しない人になる。
自分の価値を決められる
自分の言動に自信が持てるようになり、他人の言葉に一喜一憂しなくなる。誰かが良いと言えば喜び、批判されたらすぐに意見を変えるなどをしなくなる。
自己中心性からの脱却
できるのにできないふりをして、助けてもらうよう周りを動かすという、自己中心的に世界が回っているという意識を持たなくなる。

大人になり、社会に出てからは、必須となりうることばかりですね。

まとめ

  • 子どもであれ、対等な関係で接する
  • 褒めるでもなく、怒る(叱る)でもなく、Iメッセージで伝える
  • 親が子どものやることの先回りをしない
  • 自分で決められる、自分の価値を決められる、自己中心性からの脱却を持った子に育つ

今回、アドラー心理学の褒めない、怒らない(叱らない)教育の仕方について、見てきました。

親は、どうしても「こうなってほしい」「自分の考える路線から外れると心配」と考えてしまうものです。
でも、思い通りになる子は、親にとっては都合の良い子ですが、子どもであれ、親とは別の人格を持った一人の人間。
自分のことに責任を持った自立した人間になることが、子どもの本当の幸せに繋がるかもしれませんね。
この記事が少しでもあなたのお役に立てば幸いです。
楽しく、短い期間の子育てを大いに楽しみましょう♪