先日の記事にて、感情的になった時には日記などを使って振り返る習慣をお勧めしました。
特に怒りに関しては二次感情と言われ、根本に別の感情が隠れているのです。
二次感情について知ることで、自分を客観的に分析する材料にしてみませんか?
目次
二次感情とは
怒りとは二次感情で、一次感情が元で起こるものとされています。
- 悲しみ
- 心配
- 落胆
- 寂しさ
などが一次感情に当たります。
子どもが料理の入ったお皿を落とし、もし怒った場合は・・・
- やけどしていないか心配!
- せっかく作った料理を作りなおさなきゃいけない落胆
- 熱いから気を付けるように言っておけばよかった・・という悲しみ
などの感情から怒りが生まれているかもしれません。
怒りに変わるのは目的がある
一次感情から怒りに変えてしまうのは、いくつかの目的があるからです。
- 支配したい
- 上に立ちたい
- 正義感・正しさを証明したい
思い当たる節はありますか?
怒りをぶつければ、相手は恐怖を感じたり萎縮したりしていう事を聞いてくれるかもしれません。
相手がすぐに従ってくれれば、「自分が正しくて、あなたは間違っている」と自分の正しさが証明されたような気になるかもしれません。
怒りを感じるのは、誰にでもあることですが、それを他者にぶつけたり、モノに当たったりする様子を見せるということは、自分の欲を満たすために相手をコントロールしているということを自覚するといいかもしれません。
怒りに変わるその他の要因
何かハプニングが起きた時に、同じ出来事でも許せるときと許せないときはありませんか?
それは、あなたに精神的余裕があるかどうかが関わっているかと思います。
コップの中の水がたまるように、悲しみや不安、痛み、苦しさなどの一時感情が溜まっていき、あふれた時に怒りを感じます。
ネガティブな感情は自分の心の平穏を乱し、攻撃された!守らなきゃ!
と反応してしまいます。
もうひとつの可能性として、過去の経験から自分が作った価値観やパターンに影響されていることも考えられます。
『家で食事をしているときに、家族がテレビをつけた』
これに怒る人と、何とも思わない人がいます。
何かしら反応するひとは
- 自分が子供の頃、食事中はテレビを見ないように躾けられたから
- テレビを見る=料理がおいしくない、テレビに負けたと思うから
などがあるかもしれません。
ただの出来事にしか過ぎないものを、「悪い事」「〇〇するべき事」と意味づけをして嫌な気持ちを作っているのはあくまでも自分自身ということ。
相手のせいではないんです。
これを怒っているときに自覚できる人は少ないと思いますので、少し振り返ってみてくださいね(^^)
二次感情の怒りと上手く付き合おう
怒ってはいけないと無理に我慢をしても、内側にため込めば自分自身のストレスになりかねません。
先述したように、怒りは二次感情です。
あなたが最初に感じた感情はなんだったのか?をまずは知るクセ付けをしましょう。
最近感じた怒りや憤りを振り返ってみてください。
どんな感情で、相手にどうしてほしかったですか?
パートナーに買い物を頼んでいたのに買ってこなかった。
「もうオムツなくなりそうなのに!昨日も忘れたじゃん!!」
↓
自分の話をいつも聞いていない・忘れられることが悲しかった。
私の話をちゃんと聞いて、手伝ってほしかった。
アイメッセージを活用しよう
アニメでは、怒っている人を火山が爆発するイメージにしたり、鬼の角を生やしたりしますね。
それほど怒りというのは攻撃的で、エネルギーの強いものです。
怒りながら命令する人が好かれないのは、強いエネルギーで相手をコントロールしようとしており、相手は反感・抵抗を感じるからです。
カッとなりやすい人は、まずは一呼吸置いたり、可能であればその場を離れるなどして理性的な頭に戻しましょう。
そして自分の気持ちを伝える際は、相手が選択肢を選べるアイメッセージを使うのがオススメです。
「明日はオムツを買ってきてくれると、(私は)すごく助かるな~」
このように自分が主語になるような話し方は、相手に命令はしておらず、ただ自分の感情を伝えているだけであって相手が買い物をするかどうかの選択肢は残されています。
感情は伝えて強制・命令はしない!
それだけなのに、何故か前よりも協力的になってくれることも多いんですよ♪
「(あなたが)オムツ買ってきてちょうだい」
「(あなたが)ゴミ捨ててきてね」
これは相手が主語のユーメッセージで、やはり命令されている印象が少し残りますね。
ユーメッセージのメリットは表現が直接的でわかりやすい事。
緊急性が高いときにはこちらのほうが伝わりやすいときもあるので
うまく使い分けてみてください♪
まとめ
- 怒りの前に、他のネガティブな感情が先に生まれている
- 怒りで伝えるのは、支配できるなどのメリットを感じているから
- 独自の価値観や経験則で、自分自身が怒りをつくりだしている
- アイメッセージを使って、相手の負担にならない伝え方をしよう
慣れない子育てはいっぱいいっぱいになりがちですが、考え方を変えるだけでも心の余裕は変わります。
自分はなぜ怒りを感じているのか、是非考えてみてください♪