アドラー心理学に学ぶハッピー子育てブログ

アドラー式子育て「課題の分離」小学生(高学年)のポイント

中学校入学を目前に控える高学年。

心も体も成長する時期です。
ぐんぐん身長が伸びて、5・6年生頃に子供に背を抜かされた!という話もチラホラ。

そして思春期に突入します。

思春期。
やっかいな時期の代表格です。
親に対する反発もますます強くなります。

目次

小学生(高学年)の「課題の分離」5つのポイント

アドラー心理学では、10才頃までに性格や人格が決まるとされています。
もう、親の思う通りに子供を動かすなんて、どう考えても難しいです。

それぞれの個性が鮮明に!

男女による体の特徴がでてきます。

精神的には、男の子より女の子の方が大人っぽくなるのが早かったり。
「男性は察する能力が低い」など、よく聞きますが、この年頃には表面化します。

掃除の時間なのに「なんで男子は掃除しないの!?」と、女子が怒るのです。
男子は掃除の時間を本気でわかっていないらしいです。

成績、運動能力、リーダーシップがあるか。
活動的なタイプか、もの静かなタイプか、などなど。

それぞれのキャラクターがはっきりしてきます。
子供同士でも、それはお互いに把握できていると思います。

最近では、授業も先生からの一方方向ではなく、
自分の考えをまとめて発表する能力なども重視されています。

グループ発表などを通して、得意・不得意などの差が、
昔よりもクラスメイトに伝わりやすい傾向にあるようです。

人と比べることは、嫉妬劣等感につながります

できない事は子供自身でよくわかっていて、傷ついたり拗ねたりしています。

特定の教科が得意、運動が得意、音楽が得意、遊びが得意…。
活発でも穏やかでも、どちらも美点です。

子供のありのままを受け止めるのは親の課題です。
得意な事を見つけて認め、自己肯定感を得られるようフォローしましょう。

その親切、余計なお世話かも!?

人と比べてしまい劣等感を抱いている。
何もやる気がおきない。
心と体の変化に戸惑い、イライラしている。

子供がこんな状態であれば、どうにかしてあげたいのが親心です。

しかし。
話を聞こうとすると無視される。
励ましたくても親の話は聞かない。
いざ話すチャンスがあっても、生意気な態度にカッチーンときてケンカ。

とっても扱いにくいですね!!

親の課題は、
「思春期は、面倒くさい時期である」と覚悟しておく事です。

これを頭に入れておかないと、
「ついこの前までは素直なイイ子だったのに、いったいどうして!?」
と、勝手にパニックになり、責任を感じ、必要以上に傷つくハメになるのです。

思春期が面倒くさいのは、子供の成長の上で当然の事です。

もう大人の一歩手前だと意識し、少し距離感を持って接しましょう。

とにかく冷静に対応しよう!

女の子が父親を嫌ったり、
男の子が母親に生意気な態度をとったり。

ツライですよね。
でも、多少は大目に見ましょう。これは親の課題です。

特に、女の子の男性に対する拒絶は正常な反応なので、
(ツライですが)気にしなくて大丈夫です。

わかっていても、
「お父さんの服と一緒に洗濯しないで」とか、
「うるせーババア」とか言われたら、やっぱりショックですよね

ケンカしたり、必要以上に傷ついたりせず、
「やめてほしい、悲しい」などと事実を冷静に伝えるように努力しましょう。

「やれよ!」という頼み方ならやりません!
などと断るのもアリです。

言葉使いや態度が悪いのは子供なので、それは「他者(子供)の課題」です。
子供が言ったことの責任をとるのは子供なのです。

自分の行動・言動の責任をとらなくてはならない、という事に気付いた時、
反抗は終わりに向かうでしょう。

ストレスが増えやすい時期でもある

高学年になると、下級生を引っ張っていく存在です。
委員会活動が始まり、時間をとられます。

中学受験をする子は塾が増え、好きだった習い事や趣味を制限されたり。

受験するしないに関わらず、イマドキの小学生は、半数以上は塾に通っているそうです。

高学年ではストレスにより学級崩壊しやすいとも言われています。

息抜きは必要です。

そして、子供の態度が悪いからといって、それに振り回されて、
家の中が雰囲気が悪くならないように気を付けましょう。

家は親子お互いにとって帰る場所・安らげる場所として必要なのです。

夢や目標があれば頑張れる

勉強する・しないは「他者(子供)の課題」です。

高学年は「勉強しなくて困るのはあなた」と言ったら理解できる年齢でもあります。
困るのは親ではありません。子供自身です。

医者になりたい、でも勉強はしたくない?
○○学校に入学したい、でも勉強はしたくない?

それは無理な話だって5・6年生ならわかりますよね。

とにかく今のままではダメ!
夢を叶える為には勉強しなければ!

と、子供自身が決意したのなら、今まで勉強の習慣が無かったとしても、
勉強する事ができるでしょう。
「人は変われる」のです!

(※勉強勉強と書きましたが、他の事に置き換えても大丈夫です!)

この時、親の夢を子供に肩代わりさせようとしないでください。
親が行きたかった学校、なりたかった職業。
自慢できるような学校や職業を選んで欲しい、などです。

メリットを説明するのは良いと思いますが、
子供自身の夢や目標でなければ、やらされただけ。言われたからやるだけ。

「あなたの為を思って」とアドバイスしたつもりは見当違いです。
親の思い通りに事を進めようとしています。

「あなたの為を思って」と言いたくなった時は、ちょっと立ち止まってみてください。

まとめ

とにかく面倒くさいお年頃。
思春期・反抗期を楽しむ気持ちには…なれないかもしれませんが、
大人として、なるべく冷静になりましょう。

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