学校生活の始まり、小学生。
いわゆる「お勉強」が始まります。
新しい生活の始まりに、親も子も、ワクワクする気持ちと同じくらい不安も感じることと思います。
小学生の低学年(1年生・2年生)頃における「課題の分離」のポイントを紹介いたします。
目次
小学生(低学年)の「課題の分離」3つのポイント
幼児っぽさは残るものの、
大人から「やってはいけない」と言われたことを守り、言葉を話す能力も高くなっていきます。
小学校の低学年においては、物事の善悪の理解と判断ができることが課題といわれています。
「やっちゃダメ!」と言われたら、それを守ることができて、
さらに「なぜダメなのか?」もわかってくるのですね。
小学生は疲れる
大人の送迎なしで、子供だけで登下校すること。
学校という空間で過ごすこと。
新しい先生に、新しいクラスメイト。
今までより格段に長い時間、席についていなければなりません。
この時点で、子供にとってはかなりのストレス。
幼稚園より活動時間が長く、疲れます。
保育園より短いから余裕!と思いきや、お昼寝が無いので、やはり疲れます。
塾や学童があれば、さらに追加で疲れます。
疲れて帰ってきた子供が、また明日も頑張れるように、
回復しなければなりません。
宿題に予習復習…
成績につながるので、もちろん気になりますが、これらは「他者(子供)の課題」です。
新しい環境に慣れるまでは、精神的に支えるのが「自分(親)の課題」です。
極端にいえば、学校で勉強を教えるプロは先生です。
そして、お金さえ払えば塾などでも勉強は教えてもらえます。
子供に癒やしを与える事が、最優先の親の課題であることを意識しましょう。
「小1の壁」などと言われ、親にとっても不安・負担が増えるタイミングです。
親の勤務時間が長くなる(時短勤務制度が無くなるなど)
登校前の朝&下校後(または学童の後)の夜、子供の預け先がない
子供ひとりで留守番しなければならない(淋しさや、火元の心配など)
子供に家の施錠を任せなければならない(防犯上の不安)
親子お互いに、家は安心できる空間でありたいものです。
ヒトは、忘れる生き物である
人間は忘れる生き物です。
それはもう、大人も子供も関係ありません。
忘れないですべてを記憶しているなんて事はまず無いですよね。
子供は、忘れる能力がちょっと(かなり?)高いのです!!
特に低学年では、「明日の持ち物は保護者がチェックして持たせてください」
と先生から指示される場合もあるようです。
忘れ物~!!
授業に必要なものが無くて困るのは子供なので、
忘れたらどうなるのか経験してもらうのもアリだと思います。
アドラー式の「課題の分離」ですね。
最終的に困るのは子供なので、「他者(子供)の課題」。
先生に注意されて嫌だったとか、作業できなくて困ったとか。
そのマイナスな経験から、「次から気を付けよう」と思ってくれたら大成功。
「忘れてもなんとかなる」と、ケロッとしていたら…
うーん、臨機応変さを身につけたのかな?
(親が学校まで届けてあげる、というのはナシで!働いていたら無理ですし)
あんまりガミガミ言うと、親も疲れます。
忘れるのはヒトの前提として、「課題の分離」を活用して余計な悩みを減らし、
ストレスを軽減しましょう。
習慣つけを意識しよう
忘れ物対策を習慣にしよう
親「準備しなさい」
子「わかった」「後でやる」
→準備してない
の繰り返し。最も避けたいパターンですね。
また、忘れて困るのは子供なので放っておくというのは、放任になってしまいます。
低学年の子供が、忘れ物をしなくなるように習慣をつけるのは、「自分(親)の課題」です。
- 一緒に準備する
- 一緒に確認する
- チェックリストを作る
- 帰ったらまず明日の準備を済ませる
- 指差し確認する
- 持ち物は玄関に置くようにする
などなど、自分と子供に合う対策を考えて実施していきましょう。
習慣さえつけば、親の手助けが無くても準備できるようになってきます。
宿題の意味とは?
予習復習により、学習内容が繰り返されることで、理解が深まり忘れにくくなります。
そして、家庭で勉強する習慣をつけるためのものです。
高学年になってから、いざ勉強しようと思っても、習慣が無いと面倒くさいですし、
学習内容が難しくなっているので、つらく感じます。
低学年の頃から、家庭でちょっとでも勉強するクセをつけたり、
勉強できる環境を整えることは、親の課題になるでしょう。
それでも宿題をしない場合は、やはり「他者(子供)の課題」に踏み込みすぎないのがポイントです。
しかし、低学年ほど、宿題のお手伝いが必要になる可能性があります。
子供から助けを求められた場合には、応えなくてはなりません。
親のハンコやサインをもらってね。ならまだしも、
親が宿題の採点してね!、とか、親の感想も書いてね!など、
「ちょっと勘弁して~」な宿題を持って帰ってくることもありえます!
宿題は、親子の「共同の課題」になる覚悟はしておきましょう。
まとめ
- 最優先の課題は、子供と親の心と体の回復である。
- ヒトは忘れるという前提で、対策をしよう。
- 宿題そのものより、習慣をつけることが大切。
トイレットペーパーの芯や牛乳パック、「持っていくんだった!」と言われて、
朝、「無理―!!」となったり。この程度なら、後から思えばいい思い出レベルです。
あと、「松ぼっくり(どんぐり)持ってきてください」は難易度高い。
いくら事前に言われても難易度高い。
最近は(特に都会では)こういうの配慮してくれて、減っていることでしょう。