アドラー心理学に学ぶハッピー子育てブログ

アドラー式子育て|承認欲求を否定したら子供は幸せになれるの!?

あなたには承認欲求がありますか?

承認欲求とは、「誰かに認められたい」という気持ちです。

アドラー心理学では、この承認欲求を否定します。

「誰かに認められたい」「誰か期待に応えたい」
という目的で行動することを
「他者の期待を満たすために生きる」と考えます。

他者の期待を満たすために生きるということは、他者に支配されているのと同じ

この「承認欲求を否定する」ことは、子供にもできるのでしょうか?

目次

子供の承認欲求は否定できるの!?

承認欲求を否定して、「自分の人生を生きる」
そうすれば幸せになれる!
頭では理解できますが…

そうは言っても、やっぱり人から「認められる」って、嬉しいですよね?
ほとんどの人は、けなされるより褒められたいですよね?

承認されるのは快感!?

SNSで「いいね!」がついたら嬉しい!
もっともっと認めてもらいたい!

そのうち、「いいね!」の数を増やす事が目的になってしまい、どんどんエスカレートしていく…。

…というのは、現代の承認欲求における良くない例の代表です。

大人でも、相手が見知らぬ人であっても認められるのは嬉しいのです。
子供なら、より褒められたら嬉しいはず!

そして、「もっと褒められたい!」と思うのは当然なのです。

そもそも欲求というものは、簡単に切り捨てられるようなものではありません。
欲求は、生きている限り生理的・精神的に、とても自然に起こってくるものだからです。

褒められたら嬉しいですし、
承認されることで満たされるという点は、大人も子供も同じです。

承認されると、自分に価値があるように感じるので、満たされます。
満たされる・嬉しいという感情は快感なので、もっとたくさん欲しくなるし、
さらには慣れると物足りなくなるので、
「もっと褒められたい!」「もっと満たされたい!」
とエスカレートしてしまうのです。

承認されるとやる気がでる!?

褒められると、「もっと褒められたい」とモチベーションが高まるので、
良い方向へ進む場合があります。

しかし、それには落とし穴が!

褒めるの逆、「叱る」もそうです。

また、褒める叱るという行為には上下関係が生まれます。

アドラー心理学では、親子であっても対等な関係であることが前提です。
そのため、「褒めない・叱らない」が推奨されている訳ですね。

褒められない子供は幸せになれない!?

しかし、褒められないで育った子供は幸せでしょうか?

例えば、テストで90点だったとき。

  1. 高得点だと褒める
  2. あと10点だったのに!と悔しがる
  3. このくらい当たり前、と煽る
  4. なんで100点じゃないの!と怒る
  5. まったく興味がない

自分が子供だったら、親がどんな反応をしてくれたら嬉しいですか?

私なら、⑤に近づくほど嬉しくないです。

「何をやっても無関心」というのは放任です。
「頑張っても褒めてもらえない」は、それと似ています。

常に褒めてもらえない子供が、
いつか「自分は褒めてもらえないんだ」という事を受け入れたとき、

褒められること=頑張ること
を諦めてしまうのではないでしょうか。

「どんなに頑張っても無駄」と、初めからやる気を無くしたり。
素晴らしい長所があるのに「どうせ自分なんて…」と自己肯定感が低くなったり。
他の誰かに褒められた時でも、満足できなかったり。

それは、本当は幸せなのに、「幸せを感じられない」という事だと思いませんか?

褒めないで子供の承認欲求を満たすには?

子供の「褒められたい」という承認欲求は、ごく普通の事です。

それはもう、キリが無いくらい承認欲求があります!!

子供の承認欲求の存在そのものを否定する事はできません。

しかし、アドラー式子育てでは、「褒める」は、すすめていないのです。

褒める変わりに、
「あなたが嬉しいとママも嬉しい」と一緒に喜んだりするでしょう。

これは、親に褒めてもらえるから行動するのではなく、
子供自身が嬉しいから行動できるように促しているのです。

本来、褒めたくなるところを「共感」に置き換えているのですね。

そうする事で、ある程度の承認欲求を満たしつつ、対等な関係を築けるのだと思います。

誰かに認められるために行動するのではなく、自分自身のために行動する。
それが、自分の人生を生きるという事なのですね。

まとめ

子供には、他者に支配された人生を送ってほしくないと思います。
自分と子供の承認欲求と、うまく付き合っていきたいですね。

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