毎日毎日繰り返される兄弟げんか、「あなたはお兄ちゃんだから我慢しなさい」なんて怒鳴って喧嘩を収めたりしてませんか?
確かにそれでけんかは収まるかもしれませんが、「これで良かったんだろか?」なんて毎回考えちゃいますよね。
ホントは兄弟仲良く過ごして欲しいのにどうすれば良いんだろうと思っているそこのあなた!
アドラー心理学を使えば兄弟げんかが起きた時どうやって対処するべきか、兄弟げんかをどうやって無くすかがわかってきます。
そこで今回はアドラー心理学を使った兄弟げんかの対処方法を紹介します。
目次
兄弟げんかってどうして起こるんだろう?
【兄弟げんかの原因】
兄弟げんかが起こる原因として、兄弟をライバルに見ている事が1番多いです。
親からの愛情を自分一人に与えて欲しい、兄弟より自分の方が優れているから自分を褒めて欲しいという欲求から生まれます。
親は平等に愛情を与えているつもりでも、子どもからみたらアイツばっかりズルイと感じて兄弟げんかが始まります。
自分が子どもの頃、弟ばかり褒められてズルイとか感じた事ありませんか?
つまり、親の愛情を独り占めにしたいという感情に兄弟げんかの原因があります。
アドラー心理学を使った兄弟げんかを防ぐたった1つの方法とは⁉︎
兄弟げんかを防ぐたった1つの方法は、兄弟お互いに『共同体感覚』を高めてもらう事にあります。
『共同体感覚』を高める事により兄弟と比べたり、どちらかの方が親から愛情を受けているという感情がなくなり結果兄弟喧嘩が無くなります。
【共同体感覚ってなんだろう?】
『共同体感覚』とは、他者(兄弟)を共同体の一部(家族の一員)として認識して仲間として見る感覚になります。
『共同体』とは、家族や職場などのグループの事を言います。
その『共同体感覚』を高めるにはこれから説明する3つの考え方を実行する事によって高める事が出来ます。
【自己受容】
『自己受容』とはダメな自分も良い自分も全部含めて自分だという事を認める事です。
兄弟喧嘩の理由にある「お兄ちゃんの方が勉強が出来るからイライラしてお兄ちゃんに嫌がらせをする」を防ぐには『自己受容』を高めると有効的です。
どうするかというと、「お兄ちゃんは勉強は出来るけど、あなたはその分運動が得意だから競う必要なんてないよ。あなたはそのままで良いよ」と伝えてあげます。
そうすると、子どもは競う必要なんてないから自分の良い所を伸ばそうと前向きな気持ちになれます。
【他者信頼】
『他者信頼』とは、他者(兄弟)を無条件で信頼する事です。
『他者信頼』をどういう場面で使うかというと、「お兄ちゃんが約束したゲームの時間を守らずに全然変わってくれない」という場面があったとします。
その場合あなたはお兄ちゃんを頭ごなしに叱るのではなく、お兄ちゃんには「弟があなたを信頼して待ってくれていたんだから約束守ろうね」と話し、弟には「お兄ちゃんを信頼して待ってくれてありがとう」と話してください。
そうする事で、お互いに信頼する事を覚えて違う場面でも信頼し合える仲間になっていきます。
【他者貢献】
『他者貢献』とは、自分が他者(兄弟)になにをしてあげるかを考える事です。
兄弟げんかの「お兄ちゃんが弟のおもちゃを奪って喧嘩になる」は『他者貢献』の気持ちを高める事でなくなります。
どういう事かというと、お兄ちゃんは弟のおもちゃで遊びたいという気持ちがあります。
弟は自分のおもちゃだから誰にも貸したくないという気持ちがあります。
でもこのお互いの気持ちを相手のためという気持ちに出来たら、
お兄ちゃんは弟が嫌がるからやめておこう。
弟はお兄ちゃんが遊びたがってるから貸してあげよう。
という気持ちになります。
その為には普段から「これをしたらお兄ちゃん(弟)は喜んでくれるんじゃない⁉︎」などの声をかけてあげて他人に貢献する喜びを教えてあげてください。
そうする事で、次第に相手に貢献する事が自分の喜びになり『他者貢献』の気持ちが高まっていきます。
【3つを高めて『共同体感覚』を高めよう】
子どもに『自己受容』『他者信頼』『他者貢献』を高めるように教育してあげる事によって、兄弟は仲間だから競う必要なんてないという気持ちになり、結果兄弟げんかはなくなるでしょう。
まとめ
今回の記事では
- 兄弟げんかの原因は相手と競い親からの愛情を独り占めにしたいという感情からうまれる
- アドラー心理学の『共同体感覚』を高める事により、相手を思いやり兄弟を『仲間』として認め兄弟げんかがなくなる
この2点についてお伝えさせて頂きました。
中々すぐには、兄弟げんかはなくならないかもしれませんが、少しずつ実行して『共同体感覚』を高めれるように教育してあげてください。