アドラー心理学に学ぶハッピー子育てブログ

アドラー心理学~目的論と原因論の違いを知り未来志向になろう~

アドラー心理学ではいくつかの考え方の軸があります。
今回はその中のひとつである、「目的論」について解説してみたいと思います。

こんな悩みを持つ方はオススメです♪

目次

現代の主流は原因論

現代の日常生活において、何らかの問題が起こった時には
目的論ではなく原因論でアプローチすることが多いです。

原因論

これは過去の原因が現在へ影響を与えているという考え方です。

現状に過去の環境が関わっているというのは、少なからずあるでしょう。
ただ、原因論だけで考えてしまうと、いくつかの問題が出てきます。

原因論のデメリット

「自分が苦しんでいるのは〇〇のせいだ!」
問題は過去や環境にあるという考え方は、視点を変えてみると

と捉えることもできます。

これは「自分は被害者だから、解決できません・・」と言っているようなもの。
アドラー心理学では「勇気くじき」とも言い、
自分で行動する勇気をくじいている、という考え方です。

家事を教わらなくとも独学で覚えたり、お料理教室に行く人もいますし
甘やかされて育った人が、全員が人間関係で浮くわけではありません。

原因を知るだけでは、問題の解決には結びつかないのです。

目的論で未来を見よう

過去思考である原因論に対して、
アドラー心理学では、未来に目を向ける目的論で考えます。

トラウマは存在せず、今この瞬間から変われる!
というのがアドラーの考え方なんです!

目的論

目的論は、未来の目標・目的があるから現状があるという考え方です。
つまり、現状は過去のせいではなく自分の意思で選んでいる!という主張です。

個人的な体験談ですが、
学生の時、初めて接客業のアルバイトをしました。
あまり親切な指導とは思えず、出勤日のたびに腹痛と吐き気を起こし、涙目で出勤していました(笑)

当時は「困っていても助けてくれないスタッフのせいで体調を崩した!」という原因論の考え方でした。

これを目的論で考えると、
自分がバイトに行きたくなかったから体調不良を引き起こしたという考え方となります。

不登校も同じく、過去に原因はありつつも
親にもっと心配してほしい・学校で体罰を受けたくない・勉強が思うようにできないから向き合いたくない・・
など、何らかの目的があるから「不登校」という行動を自分で選んでいるのです。

そのひとの目的がわかれば、どうアプローチしていけばいいかも明確になっていきますよね。

目的論で被害者思考を卒業しよう

目的論の考え方を知ると、家族や大切な仲間が悩んでいるときのアドバイスや指導にはもちろん、自分の悩み解決にも活かすことができます。

自分の悩みを解決する

自分自身の課題や悩みを目的論で考え、どのように解決していくかの一例です。

①悩みを書き出す

仕事と家庭の両立がきつい。
疲れるし、溜まってく家事にイライラ。
夫にも厳しく当たってしまうし、私の要領が悪いからかな。

②目的はなに?自分はどうしたいのか考える

家事を楽にしたい。休む時間が欲しい。
毎日に余裕をもって過ごしたい。
手伝ってほしい(のに言えない)からイライラを選んでたのかも。

③じゃあ、どうするか?を考える

♦家事を楽にする
外注・お掃除ロボや食洗器等の検討。
不要な作業はないかな?
断捨離して掃除時間を減らす、
夫に〇〇はこうしてほしいということを怒らず頼ってみる

♦休む時間が欲しい・余裕ある過ごし方
家事を減らした時間を使おう
疲れといっても心身でいうと心かも。1時間早く起きて好きなことをしてみよう
やるべきことをメモして考える時間を減らそう。
全てができなくても21時以降はリラックスする時間にしてみようかな

男性と女性は脳の仕組みが違います。男性は女性に比べ、マルチタスクや短期記憶を苦手とします。
男性への頼み事は何もしていないときに&1回じゃ覚えてくれないのが当たり前~くらいにとらえるといいでしょう。

 

他者への指導のコツ

「なんで〇〇できないの?前にも言ったよね?」
「どうしていらないことをするの!こっちが先でしょ」

子供でも職場の新人さんでも共通して言えることは、
原因ばかり追究していると相手は追い詰められ、ネガティブな思考に囚われてしまうということです。

「次は〇〇してやってみようか」
「〇〇だと思ってやってくれたの?ありがとう。ただ、最初にこれをやると~・・」

原因は踏まえつつも、良いところにも目を向け、どうすれば解決できるか一緒に考える。
未来に目を向けてアドバイスや指導をすると、相手を必要以上に追い込むことは少なくなるでしょう。

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まとめ

過去ばかりを見てどんなに悔やんでも、変えることはできません。
これから変えることのできる未来を見た考え方をあなたの定番にしていきませんか?

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