アドラー心理学に学ぶハッピー子育てブログ

アドラー心理学を子育てだけではなく、全ての人間関係に活かそう

日本でアドラー心理学がメジャーになったきっかけは、2013年出版の
『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎・古賀史健、ダイヤモンド社)です。

この著書が一時的なブームで終わらずに売れ続けているのは、やはり今の時代にも活かせる考え方だからというのもポイントの1つです。

今回は子育てにはもちろん、家族や職場でも人間関係がスムーズになるアドラー心理学の考え方と活用のポイントをご紹介します!

目次

人間関係が上手くいかなくなる「勇気くじき」

アドラー心理学でよく使われる言葉「勇気づけ」
これは、困難を乗り越える力を相手に与えることです。

まわりの人が自分の望む行動をしなかった時、乗り越える力を奪う「勇気くじき」をしていると人間関係は険悪モードに・・

下記の3つをあなたは無意識にやっていませんか?

詳しく見ていきましょう!

勇気をくじくと、どうなるの?

課題に対して目標(ハードル)を立てて取り組むのは向上心があり素晴らしい事。
でもその目標があまりにも高いと、何度取り組んでもなかなか達成できないので、そのうち、自信や意欲が失われていきます。

意欲が落ちている時に「出来ていない事の指摘」をされると、不快感が更に増して、お互いが険悪な雰囲気になりかねませんよね。相手は逆切れしたり、その場しのぎの言葉を言うかもしれません。

そこで終わればまだ良いものの、感情に任せて人格や人間性を否定してしまう人もいます。
こうなるとお互いの信頼関係は無くなったも同じ・・

「何をやっても出来ない」「認められない」
そんな気持ちを相手に持たせる事になるのです。

自分が知らず知らずのうちに相手の意欲を奪っていたかも・・?
そう思った方は一緒に新しい考え方を学んでいきましょう!

原因論から目的論のアプローチに変えよう

「人間の行動には意志を伴う目的がある」というのが目的論の考え方です。

人間関係が悪化してしまう原因は、
「なんで出来ないの?」「どうしてこんなことするの?」
と、過去の原因を追及してしまうから。

過去の原因を探っても、私たちは過去に戻ってやり直す事は出来ないので、解決には結びつきません。
過去の○○が原因で私はダメだったんだ・・と思ったところで何も変わりません。

私たちは未来を創造する力がある

私たちの性格は、元々の身体能力や環境による影響はもちろんあります。
それでも私たちは環境の犠牲にはならず、未来を創造していく力があります。
これを自己決定性と呼びます。

素晴らしい功績をおさめた人でも、有名大学に通って留学もした人もいれば、ごく一般的な高校を出た人まで様々いますよね。
環境だけであなたの人生が決まるわけではないんです。
あなたの家族や仲間もそうですね。

過去の影響は認めつつも、これからの人生を選んでいくのは本人次第。

例えば、不登校の原因が環境のせいだとわかっただけでは解決しません。
不登校を通して「学校でいじわるされたくない」「親がかまってくれないから注目されたい」などの目的があることがわかると、解決の選択肢が出てきます。

適切でない行動をしたとき、過去の「なんで?」よりも「どうしたかったのか?」という事を考えられるような声掛けをできると未来のために前向きな行動をする手助けができますよ。

兄弟げんかばかりする子や、指示したことをやらない部下への問いかけにはもちろん、自分自身が何かネガティブな感情を持った時にも「じゃあ私はどうなりたいのか?」と問いかける事で目標や具体的な行動が見つかることもあります♪

人はありのままを把握することは出来ない

「人は客観的な事実ではなく、主観的な見方で物事を見ている」
これがアドラー心理学での認知論の考え方です。

同じ映画を見ても人によって評価はさまざま。

若い成功者を見て
「すごい!かっこいいな~」と思う人もいれば
「怪しい・・何か不正な事をしたんじゃないの?」と思う人もいますね。

その人特有の物の見方がポジティブに働けばいいのですが、生きづらい思考やゆがんだ認知をもっていると関係が悪化しかねません。

これらのゆがんだ考え方から、健全で生きやすい感覚に寄せていく方法が、自問自答です!

ネガティブな感情が浮かんだ時、「それってホント?証拠は?」など、もうひとりの自分と会話してみましょう。その場で無理そうなら、あとから日記帳などに書き出して見ると、より客観的に捉えられるのでこちらもオススメです。

この自問自答で、自分が陥りがちな思考が見えてくると、そのうちその場で
「あ、またこの思考出てる」と自覚できるようになっていきます。
自覚できれば、もう大丈夫!
建設的な、未来に向かった考え方をしていきましょう。

まとめ

最初から全部をやろうとせずに、まずは1つだけやってみたり、自分のためだけに実践してみて、慣れたら相手のために試してみるなど無理ない範囲で取り組んでみましょう!
これもまた自分への勇気づけですよ♪

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