アドラー心理学に学ぶハッピー子育てブログ

アドラー心理学に基づく子育て「パセージ」心理面を育もう

毎日の育児、楽しいこともありますが、思うようにいかず苦労することもあるかと思います。

そんな思いを持つあなたに役立つのが、アドラー式子育て「パセージ」。
今回は、パセージでの2つの目標について解説したいと思います!

目次

アドラー式子育てパセージでの2つの目標とは?

パセージでは、育児目標として「心理面」「行動面」の2つがあります。

【心理面】

  1. 私には力がある
  2. 人々は私の仲間だ

この信念(気持ち)を子どもが持てるようにすることが心理面の目標です。

【行動面】

  1. 自立する
  2. 社会と調和して暮らせる

この行動面の目標を達成するには、心理面の信念が育っていることが必要です。

なぜ、行動面の前に心理面が必要なんでしょう??

それは、心理面の土台ができることで、褒められなくても誰も見ていなくても
適切な行動ができるようになるからです。

例えば、親子で電車に乗った所、席に座れなかったおばあさんがいたとします。そこで席を譲るという「適切な行動」をしました。ただ、同じ適切な行動でも人によって
理由は違っていて・・

Aくん「お母さんがほめてくれるかも♪」
Bくん「座ったほうがラクになるだろうから譲ろう!」

Aくんはまた同じ場面になったとき、近くに褒めてくれる人が居なかったらはたして同じ行動ができるでしょうか?
Bくんは、おばあさんの役に立ちたいという他者への気持ちから行動出来ているので、褒める人がいなくても、またおばあさんに席を譲るでしょう。

適切な行動には、適切な信念が必要です。
では、どのように心理面を育んでいけばいいのでしょうか。

勇気づけと共同体感覚で自立した人間へ

心理面の目標「自分に力がある」「人々は仲間である」

これを言い換えると、「自分は○○できる」「まわりは敵じゃなく仲間なんだ」
「自分はまわりの役に立てる(貢献できる)」と思えることです。

子どもがこのように思い、勇気を持ち行動できるように、まわりが援助していくこと(=勇気づけること
まわりを仲間と認識して、そこに自分の居場所があると感じられるようにする(共同体感覚を持つこと)がゴールです!

「勇気づけ」で子どもの勇気をひきだす

失敗したときに叱られたり、「○○もできないの?」と言われる経験が続くと、子どもは自信をなくし、自分行動する勇気がくじかれてしまいます。その相手が家族なら、本音や言いたいことが言えなくなってしまいます。
わたしたち大人だって怒られ続けたらそうなりますよね!

怒られないようにor褒められたいから・・が行動の目的になると、自分がどう思われるのかばかり気になり、他者貢献する気持ちの余裕なんてありません。
子どもが適切な信念を持つための勇気づけのポイントは、

この2つです。

横の関係になり気持ちを尊重しよう

叱ったり褒めたりするのは、実は上下関係ができているからこそ出てくる行動なんです。
会社で考えると、パワハラ上司に叱られる部下というイメージでしょうか。
仲の良い同僚同士だとあまりイメージが湧かないと思います。

縦ではなく横の関係を築くことによって、他者と比べる競争心・他者に認めてもらいたいという承認欲求から解放されて
「まわりは敵ではなく仲間だ」と思えるようになります。
子どもにとって、家族は1番身近な共同体(グループ)です。
対等な1人の人間として尊重の気持ちを忘れずに!

この積み重ねで、家族は自分の気持ちをわかってくれる仲間であり、
自分は誰かの役に立てること、困難な課題があっても自分で考え行動できる力があること
を実感できるようになります。

課題を分離する

子どもの良くないとされる行動のほとんどは、子ども自身が考えて解決するべきもので親が干渉する必要はありません。これが課題の分離です。

子どもがお友達と喧嘩して相手を叩いてしまいました。
これは子どもの課題で、私たちの課題は子どもを信じてあげることです。
危険がなければそのまま成り行きを見守るのも1つの手ですが、声掛けするなら
「この人形で遊びたかったんだね?そっかー、でも○○ちゃん泣いてるよ?▲▲が同じことされたらどう思う?どうすればいいかなぁ?」
あくまでも否定したり、謝りなさいと強制するのではなく、子どもの気持ちを理解したう上で、本人が考える手助けをする姿勢をとりましょう。

まとめ

例文をいくつか出しましたが、親子が出会う課題は家庭によって様々あると思います。
悩むこともありますが、子どもと一緒になって考えることで子どもだけでなく私たちも成長していくことができます!
子どもが0歳ならママパパも0歳なんて言葉もあります。自分に余裕があるときだけでも大丈夫!子どもと一緒にわたしたちも成長していきましょう。

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