子育てをしていると、
「なんでこんなに怒ってしまうんだろう、余裕がない、
言う事を聞いてくれない・・」
と、いっぱいいっぱいになることはありませんか?
そんなあなたへ。
アドラー心理学に基づく育児プログラムジ「パセージ」をとりいれてみませんか?
パセージとは、心理面と行動面の2種類の目標を持ち子育てをする方法で、
叱らない、勇気づけの育児とも言われています。
これを知ることで、子育てする上での目標となる「軸」ができていきます。
なにか問題に直面したとき、軸があるかどうかで、
どうすればいいかわかんない!!という迷走状態になることが少なくなってきますよ。
目次
パセージと勇気づけ
パセージとは前述の通り、心理面と行動面の2種類の目標を持ち子育てをする方法です。
この2種類の目標に向かって援助することを勇気づけと呼びます。
勇気づけってなに?
勇気づけとはズバリ、子どもが「自分には能力がある」「みんなは自分の仲間だ」と感じられるようにすることです。これが【心理面での目標】です。
自分に能力があると感じるためには「成功体験」が必要です。
自分で問題を解決できた・自分でやって、自分でできた!
という経験の積み重ねが自信に繋がります。勇気を持って行動できる=勇気づけですね!
そして、心が育ったうえで自立して、社会と調和して暮らせる人になってもらおう、
これが【行動面での目標】です。
勇気をくじかない「叱らない」子育て
パセージは「叱らない子育て」ともいわれます。
こどもがなにか失敗をしたとき「ちゃんと○○しないとだめでしょ」といっていませんか?
そんなときは、
他者(子ども)は別の人格だからコントロールすることはできない
という事を前提に考えていきましょう。
「あなたはいつも○○ができないね」「あ~余計なことしなくていいから!」
失敗を指摘したり咎める声かけが多いと、子どもは自信をなくし、自分が嫌いになったり、
怒られないという目的のために行動してしまいます。勇気がくじかれてしまうんです。
自分に自信がなければ誰かに依存したり、責任を持たなかったり・・
自立からは遠ざかってしまいますよね。
例えば忘れ物をしたのなら
「なんで忘れたの?」と過去の原因を問うと
責められているように感じ、心は閉ざされてしまいます。
「そっかー。じゃあ、どうすれば次は忘れないと思う?」という
未来に意識を向けた問いかけを心がけてみましょう。
このような声掛けだと、子ども自ら「前の日に確認しよう」「朝出かける前にもう一度見直そう」など考えるようになるかもしれませんね。
ほかには、「○○しない?」という提案型でもいいでしょう。
声掛けと子どもの行動の積み重ねで
前述の「自立する」「社会と調和して暮らせる」行動ができて
心理面では「私は能力がある」「人々は私の仲間だ」と感じられるようになっていきます。
感情的にならないコツは、課題の分離をすること。
子どもの良くないと思う行動のほとんどが、子ども自身の課題であり、他者が干渉する必要はないのです。あくまでも、子どもを支援する立場で見守りましょう。
・ほめない子育て
パセージでは罰を与えない(叱らない)と同時に、賞与を与えません(ほめない)。
親子は縦の上下関係ではなく、横の対等な存在です。
上下の関係だと思うから、ほめる・叱るの行動が発生してしまうわけです。
褒めることは一見良い行為にも見えるのですが、これも叱るときと同じく
褒められる目的のために行動したり、親が見ていない(褒められない場面)では
行動しなくなるというリスクをはらんでいます。
子どもと接するときは、自分の大切な友人と接するときと同じ気持ちでいましょう。
何かをしてくれたら、褒めるのではなく
「ありがとう、助かるよ」「○○してくれて嬉しい」など、
自分がその場で必要であること・貢献できている喜びを感じられる声掛けが大切です。
まとめ:完璧を目指す必要はナシ!!
- 心理面と行動面からサポートする
- 否定せず、どうすれば解決するかを一緒に考える
- 上下ではなく対等な1人の人間として接する
- 賞罰を与えず、貢献する喜びや自分が必要であることを感じられる声掛けをする
パセージを初めて耳にした方は難しく感じるかもしれません。実践してみて「また怒っちゃった・・」と自己嫌悪する方もいますが、完璧を目指す必要はありません!
子どもだけでなく、一緒に問題を考えることでまわりも共に成長していくのがパセージです。最初は難しく思える勇気づけも少しずつ慣れていくと出来ない所より出来るところに目を向けられるようになります。そうすると不思議なことに子どもの事だけでなく、自分の出来ることも見つけられるようになり、今よりも少し、環境が変わってくると思いますよ♪