アドラー心理学に学ぶハッピー子育てブログ

アドラー心理学と真逆⁉インナーチャイルドについて知り理解を深めよう

みなさん、いきなりですがインナーチャイルドという言葉はご存じですか?
これは、アドラー心理学の考え方とは逆に近い考え方です。

今回はアドラー心理学と対極の考えを知ることで、より理解が深まったり知識が広まればうれしいです♪

目次

インナーチャイルドとは

インナーチャイルドに関する考え方は多岐にわたり、定義づけが難しい分野です。

しかし、その中でもアドラー心理学との違うところは過去に視点を向ける考え方です。

アドラーは「トラウマは存在しない!」という
現状は過去の環境が原因ではなく、自分がそうしたいからこの行動を選んでいるという目的論を採用しています。
※ただ、過去の原因を完全否定しているわけではなく、未来に目を向けたほうが建設的であるという考え方だと捉えられています。

原因論についてはコチラ↓

アドラー心理学~目的論と原因論の違いを知り未来志向になろう~アドラー心理学ではいくつかの考え方の軸があります。 今回はその中のひとつである、「目的論」について解説してみたいと思います。 ...

一方、インナーチャイルドの考え方は、過去に視点を向けます。

インナーチャイルドとは「内なる子ども」で、特に「幼少期の心の傷」について考えます。ざっくり言えば、子供のころの記憶や感情です。

小さいころによく遊んだ公園や遊具を見ると心が躍ったり、
大人になった今考えると、そこまでおいしくない駄菓子でも、見かけるとつい買ってしまったり・・(笑)
そんな経験はありませんか?

これは、子どもの頃の記憶や感情が、なにかのきっかけで呼び起こされて起こります。
幼少期の自分が、今のあなたの物事への解釈や受け取り方に影響を与えているのです。

これが悪影響し、物事に過剰に反応してしまったり、不安や生きづらいと感じている場合「インナーチャイルドの傷が癒せていない」と捉えられています。

なぜインナーチャイルドが癒えないの?

小さい子供はひとりで生きていくことができず、親の存在が不可欠ですよね。

そんな中で、
「受け入れられていない」「いい子じゃないと愛されない」
「〇〇している(条件付きの)自分が愛される」「私は必要ないのかも」
そんな経験をすると、潜在意識に死の恐怖が刻み込まれます。

自分で自覚できる意識を顕在意識
(論理・理性・~しようという意思など)
無意識化にある自覚できない意識を無意識・潜在意識といいます。
(感情・直観・価値観・記憶など)
人間の意識は95%以上が潜在意識で占められています。

死の恐怖というと大げさに聞こえますが、赤ちゃんや子供にとっては、育ててくれる親に愛されなくなることは「死」に直結する恐怖なのです。

大人にとっては些細な出来事でも、それは本人の受け取り方次第。
長男長女にとっては弟・妹ができることも、知らない人にお母さんが奪われる恐怖でもあるんです。

これは一部の例ですが、大人になってからも、当時の感情から学んだ行動を無意識にとってしまいます。

潜在意識は自覚しにくい

幼少期に大きく傷ついたり、感情が激しく動いた出来事が誰にでもあります。
その時に、感情をありのままに出せていればOKなんですが、

お母さんに好かれたい・いい子じゃないと・・など
我慢などで解放できなかった感情は、6歳までは潜在意識の中に保存されやすいとされています。

そして、似たような出来事が起こるたびにその感情が呼び起こされるため、脳は重要な意識だと判断して、それが性格や価値観・思い込みとして定着していきます。
そして潜在意識は無意識の領域のため、自覚するのが難しいというわけです。

インナーチャイルドの癒し方

インナーチャイルドを癒すということは、幼少期の偏った考えを手放して、幸せなほうを選んでいけるということ。

幼いころの傷がありそうな方は、時間をとって試してみてください。

幼少期を書き出してみる

これはグリーフワークとも呼ばれ、悲しみから立ち直るために死別や失恋などにも効果があるとされています。

幼少期からの傷ついたことやモヤモヤしたことと本心を
当時の自分に戻り、思いつく限りノートに書き出してみましょう。

ポイントは、美化してごまかさず本心のままに書き出すこと。
子どもっぽいとか、最低だな・・と思ってもそのまんまの気持ちを書き出します。

本当は〇〇してほしかった
お母さんに好かれたくて我慢して〇〇してた
お姉ちゃんとして頑張ってたけどもっと甘やかしてほしかった・・

こんな事を思っていたんだな、つらかったんだな、構ってほしかったんだな・・と
当時の自分の気持ちを受け止めましょう。

辛いと感じる人はリラックスした環境や体勢で取り組み、無理をする必要はありません。

書き出した後に考えること

この書き出した感情は、幼少期に感じたものだということを自覚します。
脳は、過去の感情でも、今感じているように認識してしまいます。

でも現在の、大人の視点で考えるとどうでしょうか?

例:お母さんは私に構ってくれなくて寂しかった。
もっと甘やかして褒めてほしかった

寂しくて私は傷ついたんだな、ということはしっかり受け入れます。
でも、お母さんも大変な中頑張っていたんだよね。初めての子育てだもんな。
など・・今なら理解できることがあるはずです。
厳しく育てられた人は、その分何かしら恩恵は得られていませんか?

幼少期の感情を受け止める→相手や感情を許す
という順で、まず自分を癒してから他人を理解したり許したりしていきます。

癒し方はたくさんある

紹介した方法以外にも、

沢山のインナーチャイルドを癒す方法が発案されています。
自分で解決するのが難しく、カウンセリングを頼る場合には、

などを自分なりに調べてから選びましょう。

まとめ

今回はアドラー心理学とは逆の考え方に当たるインナーチャイルドについてご紹介しました。
考え方に正解不正解はないので、自分に必要だと思った部分はぜひ取り入れてみてくださいね♪

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