アドラー心理学に学ぶハッピー子育てブログ

アドラー心理学の考え方:トラウマは存在しないって本当⁉理由を解説

アドラー心理学で有名な考え方のひとつ「トラウマは存在しない」

そんなわけがない!と反論したくなるひともいるかもしれません。

今回は、アドラー心理学では何を理由に「トラウマは存在しない」としているのかをお話していきます。

目次

フロイトの原因論とアドラーの目的論

アドラーがトラウマを認めないのは、目的論という立場をとっているからです。
一方、以前は研究を共にしていたフロイトは、原因論という考え方をしています。

原因論

原因論過去の原因が現在へ影響を与えているという考え方です。

「Aという過去があるから現状がBなんだ」
この原因論は、普段の会話や考え方でもよく使っているのではないでしょうか。

トラウマも同じく、
過去に〇〇というつらいことがあったのが原因で、△△ができない
という風に考えると思いますが、目的論では真逆です。

目的論

目的論は、未来の目標・目的があるから現状があるという考え方です。
つまり、現状は過去のせいではなく自分の意思で選んでいる!ということです。

「過去の出来事と今の出来事に関連性はなく、見せかけである」とアドラーは考えます。
自分の目的(行動)を正当化するために、過去の経験を自分で持ち出しているんですね。

「全ては自己責任」ともいえる考え方はひとのせいにはできなくなるので、目的論はあまり広まらなかったのかもしれませんね。

ただ、親が家事を教えてくれなくても自分で覚えるひとはたくさんいます。
大半の人は初対面の人と話すときには内心人見知りするものです。それでも「このひとを知りたい」とか「自分を知ってほしい」という目的をもとに行動したひとは、結果的に人脈が広くなっているのではないでしょうか。

トラウマにメリットがある?

先述の例をもとにお話しすると
「人と関わりたくないという目的があるから人見知りを選んでいるんだよ」
と言われても

友達がほしいから悩んでいるんだ!関わりたくないなんてことはない!
そう反論したくなりますよね!

ただ、仮に自分が人と関わりたくないという目的があるとして・・・
そこで得られるメリットを考えてみると、思い当たる節があるかもしれません。

人見知りによる不都合(デメリット)よりも、
人見知りであることで得られるメリットが心の奥底では大きいのかもしれません。

もし思い当たることが見つかったら、
それは本当にそうなのか?
メリットじゃなく、むしろデメリットなのでは!?

と、捉え方を変えられると、また今後とる行動も変わってきますよ。

過去に縛られずに生きよう

実際、過去が現状に影響していることは少なからずあると思います。

アドラーはすべてを目的論で考えろ!と言いたいわけではありません。

過去のせいで行動をあきらめること
それは自分の行動するための勇気を自分で奪っているようなものです。

他者に対しても同じ。
「なんでできないの?」「どうしてこうなるの!」

なぜ?と過去の原因を私たちは追及しがちですが、漢字からもわかる通り、それはひとを追い詰めがちな考え方です。
追い詰められて萎縮した人や怯えた子は、なかなか次に挑戦しようとする勇気が出せません。

原因を知ることも大切ですが、それだけでは物事は解決しません。
「どうして?」という過去だけにとらわれず、
「どうしたいか?」未来も見据えながら考えてみてください♪

変わりたいのに変われない?

アドラー心理学を学ぶ多くの人は「自分を変えたい!」という思いを持っているはず。
それなのに、知識を学んでも中々変われないときはありませんか?

この悩みに関してアドラーは「変わらない決心をしている」と述べています。

これにもやはり、変わる事への不都合を感じているということが関係しています。

現状から変化するということは、予想外のことや経験したことのない物事が増えるかもしれません。

学校のクラス替えや進学、就職や転職、結婚、出産・・・
例え嬉しい事であっても、未体験の事にはストレスがたまりがちです。

人間も動物の一種なので、生き延びていくために、大きな冒険はせず現状維持を選んでしまう脳の仕組みがあるので、ある意味仕方がない事でもあるんです。

そこを乗り越えて変化していくには、予想外のことや失敗なども受け入れる決心や、ネガティブな思い込みを手放すことが大切になっていきそうです。

また、「ああ、自分は変わりたくないんだな」と本心に気付き、そのままを受け入れるということも全然アリですよね!

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まとめ

あなたには、持っていたいトラウマはありそうですか?
変わりたいときには、持ち続けたい理由をぜひ考えてみてください♪

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