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アドラー式子育て「課題の分離」小学生(中学年)のポイント

アドラー心理学では、10才前後までに子供の性格や人格が作られるとされています。
それから一生を過ごしていく性格が決まってくる大事な時期ということですね。

小学生の中学年(3年生・4年生)頃における「課題の分離」のポイントを紹介いたします。

目次

小学生(中学年)の「課題の分離」最大のポイント

幼児っぽさは抜けて、ひとりでの外出・留守番もそれほど心配しなくなるかと思います。

しっかりしてくる一方で、早い子は反抗期・思春期を迎えます。
今は、親の言う事を聞かない・難しい時期だとわかっておくことが、
最優先「自分(親)の課題」となります。

反抗は自立へのプロセス

反抗期とまでは感じなくても、
親の言う事を聞かないし、口ごたえばかり!
こちらが傷つく様なことも言ってくるかも。

ムカついたり、悲しい気持ちになってしまうかもしれません。

でもそれは、可愛さ余って憎さ百倍
愛する我が子に反抗されるから、親にとってダメージが大きいのです。

反抗は成長していく上で必要なことです。
「反抗」という「他者(子供)の課題」に対して、踏み込む必要はありません。

「文句を言ったり口ごたえをしたくなる時期」「親を煩わしく感じる時期」があると、
理解しておくことが「自分(親)の課題」です。

反抗期は、2才頃にもあります。
魔の2才イヤイヤ期

2才の反抗期に比べたら、反抗っぷりも成長しています!

「大きくなったな〜」と思う様に意識しましょう

反抗されるのは、子供から信頼されている証拠でもあります。
信頼していない、ぜんぜん関係ない人に反抗はできません。

ありのままを、反抗期そのものを受け入れましょう。

難しくなるお年頃

この年頃は、抽象的な思考ができるようになると言われています。

抽象的な思考とは、実際に目で見たり、体験していなくても、
頭の中で考えられるということです。

ということは…
低学年のうちに文字・言葉をちゃんと理解している事も大切になりますね。

勉強が難しくなる

学校の勉強が急に難しくなり、
「わからない」「ついていけない」となる悩みが増えてくるようです。

3年生からは、それまで「生活」にまとめられていた理科・社会が登場し、
科目そのものが増えます。

国語の教科書は、分かち書きが無くなり、当然ですが漢字も増え、
文字のサイズが小さくなります。

分かち書きとは、

むかし あるところに おじいさんが 

というように、文章を空白で区切ることです。絵本によくありますね。

算数は、分数や小数がでてきます。

かなりの難易度アップだと思いませんか?

低学年の頃より勉強ができなくなったように感じるのは、
ある意味、普通のことだと受け止めましょう。

勉強は「他者(子供)の課題」です。

「成績が悪くなった!」「勉強しなさい!」と怒ったりせず、
子供自身がどうしたいのかも踏まえて冷静に対応しましょう。

例えば、ゲームが散乱している場所や、他の兄弟がテレビを見ている部屋で
「勉強しよう」と思っても難しいですよね。

対策を考えたり、環境を作る事は「自分(親)の課題」となります。

1・2年生年の頃は「勉強しなさい」と言えば素直に勉強したかもしれませんが、
3・4年生は反抗したい時期なので、逆効果になりかねません。

低学年のうちに習慣がついていない事をやらせようとしても、
至難の業だと覚悟しておきましょう。

「9才の壁」って?

「9才の壁」とは、
まだ抽象的な思考に慣れていない子供が勉強につまづいたり。
発達の個人差が大きく、人と比べて嫉妬したり劣等感を持ったり。
それらが反抗期と重なって、余計やっかいに…。

子供の知力・体力、それに精神的な問題の連鎖です。

子供が劣等感に囚われず、自信・自己肯定感を得られるように
フォローするのが親の課題となります。

できない事ばかりを指摘しないで、できる事・得意な事に目を向けましょう。
親自身もポジティブに考える事が大切です。

子供の異変を察知せよ!

学校は閉鎖的な場所です。
仲良しグループができたりして、子供の人間関係は複雑になっています。

友達との揉め事なども成長する上で必要な経験ですが、
助けを求めている場合もあります。

子供も、だんだん隠し事が上手になってきます。
いくら親でも子供のすべてを把握できるわけではありません。

お風呂や着替えをひとりで出来るようになってくると、
体の異変を見つけるのは困難です。

成長(反抗)による異変なのか、問題を抱えている事による異変なのか。
子供の様子がおかしいことに気付けるかどうかは、親にかかっています。

「問題が起こったときは対応しよう」と思っていたとしても、
子供が助けてと言ってこなかったり、相談してこなかったら意味ないですよね?

子供の異変に気づく為には、
普段から会話したり、行動を観察しておくことが「自分(親)の課題」です。

私自身、小学校で嫌なことがあっても、親に助けてとは言えませんでした。

親に頼るのはカッコ悪いと思っていたのです。
これは自立心なのかもしれません。

なので、(あくまでも私の場合ですが)
「何かあったら相談してね」と伝えてもダメです。

相談したら、トラブルを抱えている事がバレるから。
どこからが「何か」に値するのか境界線がわからないから。

「なんで、そんな大事なことを黙っているの?」と言われても困ります。
大人にとっては大事でも、子供にとって大事とは限らないのです。

極端な話ですが、毎日イジメられてたら、それは日常になります。

「子供から相談してくるとは限らない」という前提で、
普段から何気ない会話ができる関係を築き、観察や見守りをして欲しいと思います。

まとめ

「9才の壁」は、「10才の壁」「小4の壁」とも呼ばれています。
「小1の壁」をクリアしても、また壁にぶつかるとは…。

成人まで約半分、親離れのカウントダウンです!
子供の成長を見守っていきましょう。

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