『嫌われる勇気』(著:岸見 一郎/古賀 史健)の大ヒットから、
アドラー心理学に関する本はたくさん書店に並ぶようになりました。
あらゆる場面に応用できるアドラー心理学。ビジネス書だけでなく、子育てに特化した内容の本もたくさんあります。
でも。
「興味はあるけど、本を読む時間がない」
「ちょっとだけ試してみたい」
そんな時にオススメしたい、簡単なアプローチを3つご紹介します。
目次
始める前に注意してほしい事
子育て中だったり、働いていたりすると、
ゆっくり本を読んだり、勉強する時間はなかなか取れないですよね。
そこで、
「時間をかけて勉強しなくても取り組みやすい!」
と感じたものを、専門用語を使わずに紹介します。
アドラー心理学を応用した子育てのキーワードとして登場する
「叱らない」「褒めない」「対等な関係」…。
また、大ヒット本のタイトルである『嫌われる勇気』などなど…。
これらの言葉だけを見て、内容を正しく理解せずに行動してしまうと、
まったく見当違いになってしまう可能性があります。
間違った方向に努力してしまうと、無駄どころか逆効果になりかねません。
子供が何をやっても「叱らない」で放置しておく、のような行動は、
アドラー式の子育てとは違いますので、
いきなりチャレンジをするのは、ちょっと待ってくださいね。
本を読まなくてもできる3つのアプローチ
それでは、専門用語やアドラー心理学に特有の言葉を使わずに、
アドラー式子育ての事を知らなくてもわかりやすいように紹介したいと思います!
自分の考え方を変えよう
「子育て」の対象は、もちろん子供です。
でも、考え方を変えてもらいたいのは子供ではなく自分です。
相手を変えるにはまず自分から。
性格を変えようとしても難しいかもしれませんが、別の視点で物事を見る事はできます。
…という事は、考え方を変える事はできるのです!
キッカケがあればできます。
やる気さえあればできます。
子供に対して、
「こんな風になって欲しい」
「こんなところを変えて欲しい」
という願望や理想は、一旦忘れましょう。
子供は思い通りにならない!
「子供は思い通りにならない」という事実を受け入れましょう。
子育てに限らず、計画通りに物事が進まなくてイライラする経験、ありますよね?
気持ちはわかりますが、予定は未定です。
仕事でもプライベートでも、計画を綿密に立てようと思えば思うほど、
「予定通りにいかなかった場合はどうするのか?」
「どんなトラブルが発生する可能性があるか?」
といった想定もしなければなりません。
自分が普通と思っていても、思い描いているのは理想的な子育て計画です。
予定通りに進む訳がありません。
共に暮らし、教育や躾をしたつもりでも、親と子は別の人間です。
同じように考えて、同じように行動する訳ではありません。
反対に、「自分と同じ様になって欲しくない」と、思ってアドバイスをしたとしても、
それも成功するとは限りません。
子供が親の思い通りに動かないのは当然なのです。
「思い通りにはならない」という事を前提にしていると、
少しくらい予定通りに物事が進まなくても、イライラせずに過ごせます。
自分も思い通りにならない!?
私がアドラー式の子育てに出会って、魅力的に感じたのは「叱らない・褒めない」です。
一方で、「難しいな〜」とも感じました。
やっぱり、つい怒りたくなってしまうし、つい褒めてしまうから。
「叱らない」は、「ガマン、ガマン…」と耐える事はできます。
でも、ふとした瞬間に限界を超えます。
「褒めない」は、もっと難しくて、とっさに口から言葉が出ていってしまいます。
テストで良い点をとった、
絵が上手に描けた、
自転車に乗れるようになった、
ご飯を残さずに食べた…。
成長過程である子供ならでは。
大きな事から小さな事まで、褒めたくなるような出来事は日々たくさんあります。
「すごいね、上手だね、えらいね」などと、
ついつい上から目線で褒め言葉を言ってしまいがち。
「叱らない・褒めない」を実践したいと思っている私なので、
叱ったり褒めたりしてしまった事に気がついた瞬間、
「また失敗した〜!」と落ち込んでしまうのです。
今まで身に染み付いた習慣を変えるのって、簡単なことではありません。
「思い通りにできない自分」も事実として受け入れましょう。
急に「叱らない・褒めない」を完璧にやろうとしたって、やっぱり無理なんですよね。
このように、いきなり変わろうとしても思い通りにはなりません。
自分自身でさえ、「思い通りにならない」のです。
ただし、「私には向いてない」と諦める必要はありません!
親にだって練習期間が必要です。
毎日少しずつ、できるようになればいいのです。
まとめ
- 子供を変えようとせず、自分の考え方を変えてみよう
- 子供が思い通りにならないのは当たり前
- 自分自身も完璧にではない事を受け入れよう
この3つのアプローチは、アドラー式子育てにおける、いくつかの要素が含まれています。
親子は対等な関係であること。
物事を「自分の課題」と「他者の課題」に分けて考える「課題の分離」。
ありのままを受け入れて認める行為などです。
アドラー心理学を応用した子育て。
「これならできそう!」と感じて頂けたら嬉しいです。
「もっと深く知りたい!」と思ったら、読書や勉強にも挑戦してみてくださいね!